伊賀定盛

伊賀 定盛（いが さだもり）

伊賀定盛は、1921年2月28日に兵庫県城崎郡余部村で誕生した昭和期の労働運動家及び政治家です。彼の政治キャリアは、衆議院の議員職において4期を務めたこと、さらに余部村の村長を歴任したことが特徴的です。1990年に69歳で亡くなるまで、彼は日本社会党を通じて地域や国に貢献しました。

学歴と初期の経歴

定盛は1944年に関西大学法文学部を卒業後、中央大学でも学び、その後、陸軍の主計少尉として従軍しました。戦後の1947年には地元の余部村長に初めて当選し、その後는兵庫県立豊岡高等学校で教員を務め、但馬支部の書記長として教育の面でも尽力しました。

兵庫県議会議員としての活動

1950年には兵庫県議会議員に初当選し、次第にその名声を高めていきました。彼は兵庫県議会内で日本社会党の幹事長や副委員長として、党の重要な役割を担いました。定盛の政治活動は、地方の雇用や労働者の権利を守るための運動に焦点を当てており、地域の労働環境改善に繋がる施策に積極的に関与していました。

国政への進出

1967年に行われた第31回衆議院議員選挙では、兵庫5区から日本社会党の公認候補として出馬し、見事初当選を果たしました。以降、彼は4回の当選を果たし、国政においても重要な役割を担うようになります。また、日本と中国の農業・農民交流にも積極的に関わるなど、国際的な視野を持った政治家でもありました。

知事選出馬とその後

1970年の兵庫県知事選挙にも社会党と共産党の推薦を受けて立候補しましたが、自民党と民社党の候補に敗北しました。その後も衆議院議員として活動を続け、1983年の第37回総選挙で最後の選挙となるも落選し、政界から引退することになります。

最晩年と栄誉

1990年9月1日、定盛は69歳で他界しました。彼の死去に際しては、勲二等瑞宝章が追贈され、従四位に叙される栄誉を受けました。また、彼の戒名は「正覚院律道盛心居士」と名付けられました。定盛の活動は、地域の発展や労働者の権利保護に大きく寄与し、今なお多くの人々に記憶されています。

国政選挙歴

当選歴

• - 第31回衆議院議員総選挙（1967年1月、兵庫県第5区、日本社会党公認）
• - 第34回衆議院議員総選挙（1976年12月、兵庫県第5区、日本社会党公認）
• - 第35回衆議院議員総選挙（1979年10月、兵庫県第5区、日本社会党公認）
• - 第36回衆議院議員総選挙（1980年6月、兵庫県第5区、日本社会党公認）

落選歴

• - 第32回衆議院議員総選挙（1969年12月、兵庫県第5区、日本社会党公認）
• - 第33回衆議院議員総選挙（1972年12月、兵庫県第5区、日本社会党公認）
• - 第37回衆議院議員総選挙（1983年12月、兵庫県第5区、日本社会党公認）

彼が残した足跡は、地域だけでなく日本全体における労働運動や地方自治体の活動に多大な影響を与えるものでした。

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