佐賀関港

佐賀関港の概要

佐賀関港（さがのせきこう）は、大分県大分市に位置する港で、地方港湾としての役割を果たしています。港湾管理者は大分県であり、景観条令に基づく重要地区にも指定されています。

この港は、別府湾の南岸にあり、豊後水道に向かって東へと突き出た佐賀関半島の先端付近に設けられた天然の良港です。半島の内側には、関さばおよび関あじで知られる佐賀関漁港が立地します。この漁港は、全国的にも有名な高級魚の水揚げが行われており、地域の漁業産業において重要な役割を担っています。

佐賀関港の西側にはフェリー乗り場があり、豊予海峡を挟んで四国の三崎港との間に国道九四フェリーが運航しています。このフェリーは定期的に運行されており、2019年12月1日には新しいターミナルビルが開業しました。これにより、利用者の利便性が向上し、港の機能がさらに強化されています。

一方、港の東側にはJX金属製錬（旧日本鉱業、日鉱製錬など）による佐賀関製錬所が存在し、金属の原材料の陸揚げや製品の出荷が行われています。この製錬所は、地域経済における重要な工場として機能しており、地域の雇用を支えています。

2015年度には、港での発着船舶数は6,856隻に達し、総トン数は8,493,935トンでした。そのうち、外国商船は193隻（3,475,198トン）を含み、多くの利用者が港を訪れました。乗客数は526,434人に上り、乗船した人員は246,739人、下船した人員は279,695人に達しました。

主要航路とアクセス

佐賀関港の主要な航路は国道九四フェリーです。このフェリーが運行する三崎港へは、国道197号の海上区間を利用することができます。また、アクセスに関しては、鉄道の最寄駅はJR九州の日豊本線幸崎駅であり、駅からは路線バスが運行されています。

大分市中心街からは、国道197号を通ってアクセス可能で、臼杵市方面からは国道217号を利用します。路線バスについては、大分駅前から大分バスの急行佐賀関行きが運行されており、所要時間は約1時間です。途中の幸崎駅からは、約20分の距離でアクセスでき、1時間に1、2本の便が提供されています。フェリー乗り場に近いバス停は「古宮（ふるみや）」です。

その他の情報

佐賀関港は、地元経済や交通において重要な役割を果たしており、漁業と旅客輸送の両方で地域に貢献しています。港の発展は、地域住民の生活や産業にも大きな影響を与え続けているのです。

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