佳豊機械設計工業

佳豊機械設計工業（かほうきかいせっけいこうぎょう、英語名：United Seating Industrial Int'l）は、台湾新北市に本社を置く座席メーカーです。鉄道車両、乗用車、バス、船舶など、幅広い分野の座席を製造・販売しています。同族経営の親会社である川葳寰宇（せんいかんう、英語名：UOMA CREATIVE INDUSTRIES）は、インダストリアルデザインを担当しており、両社は密接に連携して事業を展開しています。

概要

1968年に創業した佳豊機械設計工業は、当初から台湾国内の鉄道事業者やバス事業者を中心に座席関連製品を納入してきました。その後、中国、スペイン、エジプト、インドネシアなど海外にも市場を拡大しました。親会社の川葳寰宇は、自社スタジオである「川葳寰宇行銷設計中心（UOMA Creative Design Studio）」で製品のデザインを手掛けています。近年では、UOMAブランドを立ち上げ、家具やライフスタイル分野にも進出しています。

UOMAは、「Unique（ユニーク）」、「Oriental（オリエンタル）」、「Modern（モダン）」、「Arts（アート）」の頭文字を組み合わせた造語で、そのブランドコンセプトを体現しています。また、業界団体の社団法人「中華軌道車輌工業発展協会」の会員でもあり、亜東技術学院が発案した新型座席の共同開発にも携わりました。この新型座席は、和欣客運のバス車両に採用されています。2000年代以降は、捷運（MRT）、台湾高速鉄道など、国内外の鉄道車両への納入実績を増やしています。

沿革

佳豊機械設計工業

1968年 - 前身となる「佳豊機械股份有限公司（United Seating Industrial Int'l）」を設立。
1974年4月11日 - 台北市北投区にて「佳豊機械設計工業股份有限公司」を創業。
1979年 - 「佳豊工業股份有限公司」を設立。
1998年 - 中華人民共和国上海に「上海佳益工業有限公司」を設立。
2007年5月 - 上海佳益は「昆山佳益椅業有限公司」となる。

川葳寰宇

1991年11月17日 - 川葳寰宇を設立。
2012年 - 自社デザインスタジオ「川葳寰宇行銷設計中心(UOMA Creative Design Studio）」を設立。

事業所

台北市北投区立徳路121巷9号

納入事例

佳豊機械設計工業は、台湾国内の主要な鉄道・バス事業者へ数多くの座席を納入しています。一部製品は、台南市の名慶實業公司との共同案件として製造されています。

鉄道車両

台湾高速鉄道
700T型2次車
台湾鉄路管理局
莒光号客車
TEMU2000型
EMU800型
台北捷運（台北MRT）
371型（松山新店線、小碧潭支線、新北投支線、中和新蘆線）
環状線
高雄捷運（高雄MRT）
高運量型（紅線、橘線）
桃園捷運（桃園MRT）
1000型（桃園機場捷運）
2000型（同上）


座席部品供給

台湾鉄路管理局TEMU1000型電車
台湾鉄路管理局EMU700型電車
台北捷運370型電車（文湖線）

バス車両

国光客運
阿羅哈客運
統聯客運
全航客運
など

関連項目

鉄道車両の座席

外部リンク

United Seating Industrial & Design(佳豐機械設計工業公司) （繁体字中国語）（英語）
UOMA Creative Design 川葳行銷莊園 (uomadesignstudio) - Facebook （英語）

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