光勝寺

光勝寺（こうしょうじ）

光勝寺は、佐賀県小城市小城町松尾に位置する日蓮宗の本山であり、由緒ある寺院です。松尾山と号し、鎮西本山とも呼ばれています。親師法縁に属し、現在の住職は65世の松島日應貫首です。

歴史

光勝寺は、1317年（文保元年）に千葉胤貞によって創建され、日祐を開山として迎えられたと伝えられています。千葉家の手厚い保護のもと、14世の智観院日円までは中山法華経寺と両山一主制を敷いていました。室町時代には一時衰退しましたが、1433年（永享5年）に法華経寺から「九州惣導師職」として派遣された日親によって再興されました。1617年（元和3年）には、後水尾天皇より「護國光勝寺」の勅額を賜っています。

慶長年間に佐賀藩祖・鍋島直茂によって建立された本堂をはじめとする堂宇は、享保年間に火災で焼失しましたが、現在の本堂は寛延年間に再建されたものです。親師堂は、鍋島氏の一族である石井氏によって寄進されました。2017年（平成29年）には開山700年を迎え、これを機に総伽藍の改修が計画され、2021年（令和3年）に65世・日應が住職に就任するとともに、開闢七百年令和大改修復興事業が展開されています。

主な伽藍

総門
仁王門：元治元年（1864年）に再建されました。
楼門
本堂：佐賀藩祖・鍋島直茂によって寄進された、総欅造りの十間四面の建物です。
親師堂：鍋島一族の石井氏による寄進で、総楠造りとなっています。
鬼子母神堂

塔頭・旧末寺

日蓮宗は昭和16年（1941年）に本末制度を解体したため、現在では旧本山・旧末寺という呼称が用いられています。

休足山親成寺（佐賀県小城市小城町松尾）－ 塔頭
大寳山教仙寺（佐賀県小城市小城町松尾）－ 塔頭
光長山泰教寺（佐賀県佐賀市長瀬町）－ 末頭
乙王山本能寺（佐賀県佐賀市久保田町徳万）
光瑞山法元寺（佐賀県西松浦郡有田町赤絵町）
正中山法音寺（佐賀県小城市三日月町道辺）
長池山妙勝寺（佐賀県小城市三日月町三ケ島）
宝塔山大乗庵教会（佐賀県小城市牛津町柿樋瀬）
松濤山億昌寺（佐賀県唐津市浜玉町浜崎）
松島山光傳寺（長崎県島原市寺町）
光傳寺 末：日遷山一妙寺（長崎県雲仙市小浜町北本町）
光傳寺 末：源壽山日誠寺（長崎県雲仙市南串山町甲）

その他

山内には、松尾山七不思議と呼ばれる故事が伝えられています。

交通アクセス

唐津線小城駅下車、徒歩30分。

外部リンク

公式サイト
日蓮宗の光勝寺紹介ページ'>日蓮宗寺院ページ
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