小城駅

小城駅

小城駅は、佐賀県小城市三日月町久米に位置する、九州旅客鉄道（JR九州）唐津線の駅です。1903年（明治36年）の唐津線開通時に開業した歴史ある駅で、開業当初の木造駅舎が現在も使用されています。この駅舎は、地元小城市によって大規模な改修工事が行われ、駅前ロータリーの拡大や公衆トイレの設置、駅舎の改装などが実施されました。2015年には「22世紀に残す佐賀県遺産」に認定され、さらに国の登録有形文化財にも登録されるなど、その歴史的価値が認められています。

歴史

小城駅は、1903年12月14日に九州鉄道の駅として開業しました。その後、1907年には九州鉄道が国有化され、帝国鉄道庁の管轄となりました。1987年には国鉄分割民営化に伴い、JR九州の駅となっています。

年表

1903年（明治36年）12月14日：九州鉄道の駅として開業。
1907年（明治40年）7月1日：九州鉄道が国有化、帝国鉄道庁に移管。
1982年（昭和57年）11月15日：貨物取扱廃止。
1984年（昭和59年）2月1日：荷物扱い廃止。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化に伴い、JR九州の駅となる。
2015年（平成27年）5月30日：駅舎改築工事完了。
2020年（令和2年）3月14日：朝夕を除き駅係員を無配置とする。
2021年（令和3年）4月15日：駅舎の一部を焼く火災が発生。
2022年（令和4年）3月11日：きっぷうりばの営業終了。

駅構造

小城駅は、2面2線の単式ホームを持つ地上駅です。駅舎側からホーム、線路、ホーム、線路の順に配置されており、互いのホームは構内踏切で連絡しています。駅舎は開業当初からの木造建築が残っており、歴史を感じさせます。

駅業務はJR九州サービスサポートが担当しており、自動券売機が設置されています。駅前には、高田保馬と与謝野鉄幹・晶子夫妻の歌碑や、中林梧竹揮毫による駅名額も設置されており、文化的な雰囲気を醸し出しています。

2014年には、駅舎のリニューアルと同時に駅前広場も整備され、利便性が向上しました。2018年には、佐賀県の「ピアノの駅」プロジェクトにより、駅構内にアップライトピアノが設置され、地域住民や観光客に親しまれています。

のりば

番線	路線名	方面

-	-	---
1	唐津線	唐津方面

2	唐津線	佐賀方面

利用状況

2020年度の1日平均乗車人員は919人です。

駅周辺

小城駅は「小城」と名前が付いていますが、所在地は旧小城郡三日月町にあります。駅から県道小城牛津線を北へ約200m進むと旧小城町に入り、さらに約700m進むと国道203号沿いの旧小城町中心市街地に到着します。

また、県道小城牛津線を南下すると、三日月町を抜けて国道207号に合流し、佐賀県道48号を経由して佐賀市内（県庁方面）へ行くことができます。

駅周辺の主な施設

村岡総本舗小城駅前店
小城公園 - 北西へ約300メートル
小城市民図書館小城館
小城市保健福祉センター
佐賀県立小城高等学校
小城市立小城中学校
小城市立桜岡小学校
ゆめぷらっと小城（旧小城町役場） - 旧小城町中心市街地国道203号沿い
昭和バス小城発着所 - 旧小城町中心市街地国道203号沿い。佐賀・多久・唐津・牛津方面に運行する。
佐賀県農業協同組合佐城地区中央支所
清水の滝 - タクシーで約15分。

バス路線

昭和バス小城駅前バス停
小城発着所・牛津方面
小城町巡回バス - 3路線。いずれも駅前ではなく小城公園東口または小城市民図書館小城館（桜城館）に停車する。

撮影・ロケ

小城駅は、映画『男はつらいよ ぼくの伯父さん』（1989年公開）で、寅さんが電話をするシーンの撮影に使用されました。

隣の駅

九州旅客鉄道（JR九州）

■唐津線

久保田駅 - 小城駅 - 東多久駅

外部リンク

小城駅（駅情報） - 九州旅客鉄道

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