兵庫県道16号明石神戸宝塚線

兵庫県道16号明石神戸宝塚線：明石から宝塚へ至る道のり

兵庫県道16号明石神戸宝塚線は、兵庫県明石市から神戸市、西宮市を経て宝塚市に至る主要地方道です。全長は明らかになっていませんが、神戸市須磨区と北区の間に不通区間が存在するため、正確な距離は測定できません。

明石市

路線は、山陽本線明石駅と山陽電鉄本線山陽明石駅の高架下、兵庫県立明石公園の周辺を通過します。この区間では、兵庫県道52号小部明石線と重複しています。

神戸市西区

玉津町上池で県道52号と別れ、単独区間となります。伊川沿いを走り、玉津町新方では兵庫県道21号神戸明石線と交差し、一部区間は1車線となります。住宅地帯や田園地帯を抜け、国道2号神戸西バイパス、兵庫県道65号神戸加古川姫路線と交差します。伊川谷町布施畑からは山岳路線となり、阪神高速7号北神戸線と立体交差します。

神戸市須磨区

白川台付近までは兵庫県道22号神戸三木線と重複します。その後は1車線の農村地帯を通過し、阪神高速31号神戸山手線の高架下を通ります。須磨区と北区の境目には、現在も不通区間が続いています。

神戸市北区

鈴蘭台の住宅地や繁華街を通過し、神戸弘陵高等学校の近くから六甲山の西側を走ります。神戸電鉄有馬線北鈴蘭台駅前は、バスターミナル等の整備が不足しているため、渋滞が頻発しており、改善が検討されています。

神戸市灘区

六甲山の山頂部を西から東へ進みます。神戸市立六甲山牧場、表六甲ドライブウェイとの交点、六甲高山植物園、六甲山カンツリーハウス付近を通過します。

神戸市東灘区

六甲山の頂上付近を縦断し、本山町で山頂に到達します。阪神・淡路大震災後、六甲最高峰付近から東へ向かう道路が地滑りで崩落し、長期間通行止めとなりました。復旧にあたっては、瀬戸内海国立公園の指定区域であることを考慮し、トンネルによる復旧が行われ、1997年2月7日に新道が開通しました。旧道は廃道となり、一部は遊歩道として整備されています。

芦屋市

鉢巻山トンネルを通過し、一旦西宮市に入り、芦有道路宝殿インター南側を通過します。阪神・淡路大震災前は、芦屋市を1回しか通らないルートでした。

西宮市

六甲山の東側を縦断し、兵庫県道82号大沢西宮線と重複する区間があります。兵庫県立西宮甲山高等学校付近を通過し、宝塚市境に至ります。

宝塚市

六甲山の東側を通過後、逆瀬川地区の住宅地、逆瀬川沿いを走ります。阪急電鉄今津線逆瀬川駅の東側で兵庫県道114号西宮宝塚線と交差し、宝塚南口駅付近を通過し、宝塚大橋を渡り、国道176号で終点となります。

重複区間

いくつかの区間で、他の県道と重複しています。具体的には、兵庫県道52号小部明石線、兵庫県道65号神戸加古川姫路線、兵庫県道22号神戸三木線、兵庫県道82号大沢西宮線、兵庫県道114号西宮宝塚線、兵庫県道337号生瀬門戸荘線などです。

橋梁・トンネル

太山寺隧道、鉢巻山トンネルなど、いくつかの橋梁やトンネルがあります。鉢巻山トンネルは、1997年3月に開通した全長87mのトンネルです。

沿線施設

しあわせの村、六甲山牧場、六甲高山植物園、六甲山カンツリーハウスなど、多くの観光施設が沿線にあります。

歴史

1954年に主要地方道として指定され、その後、路線の変更や再指定が行われています。1982年には、路線名称が「主要地方道16号明石神戸宝塚線」に変更されました。

まとめ

兵庫県道16号明石神戸宝塚線は、明石市から宝塚市までを結ぶ重要な道路ですが、不通区間や複雑なルートなど、様々な課題を抱えています。しかし、六甲山系という自然豊かな地域を横断するルートは、観光的にも価値の高い道路となっています。

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