勝連分屯地

勝連分屯地について

勝連分屯地（かつれんぶんとんち、JGSDF Vice-Camp Katsuren）は、沖縄県うるま市勝連内間に所在する陸上自衛隊の分屯地です。この分屯地は、那覇駐屯地の管轄下にあり、主に第7地対艦ミサイル連隊などの部隊が駐屯しています。

概要

勝連分屯地の司令は、第7地対艦ミサイル連隊長が兼務しています。この分屯地は、米海軍第7艦隊の兵站拠点であるホワイトビーチに近接しており、沖縄本島における兵站上の重要な拠点として位置づけられています。そのため、自衛隊の作戦遂行において、非常に重要な役割を担っています。

沿革

勝連分屯地の歴史は以下の通りです。

1973年（昭和48年）5月1日：勝連分屯地が開設され、第6高射特科群第324高射中隊が駐屯を開始しました。
1979年（昭和54年）3月31日：射撃場が建設されました。
2013年（平成25年）3月26日：03式中距離地対空誘導弾の導入に伴い、第324高射中隊が第342高射中隊に改編されました。
2014年（平成26年）3月26日：第6高射特科群が第15高射特科連隊に改編されたことに伴い、第342高射中隊が第15高射特科連隊第2高射中隊に改編されました。
2023年（令和5年）3月：西部方面特科隊隷下に第7地対艦ミサイル準備隊が新編されました。
2024年（令和6年）3月21日：第2特科団隷下に第7地対艦ミサイル連隊が新編され、連隊本部・本部管理中隊が勝連分屯地に新編されました。また、第5地対艦ミサイル連隊第304地対艦ミサイル中隊が健軍駐屯地から移駐し、第7地対艦ミサイル連隊第4地対艦ミサイル中隊に改組されました。さらに、勝連分屯地司令職が第15高射連隊第2高射中隊長から第7地対艦ミサイル連隊長に移管されました。

これらの沿革からも、勝連分屯地が時代とともに変化し、その役割を拡大してきたことがわかります。

駐屯部隊

現在の勝連分屯地には、以下の部隊が駐屯しています。

西部方面隊隷下部隊
第2特科団
第7地対艦ミサイル連隊
第7地対艦ミサイル連隊本部
本部管理中隊
第4地対艦ミサイル中隊
第15旅団
第15高射特科連隊
第2高射中隊
第15後方支援隊
高射直接支援中隊
第2直接支援小隊：第15高射特科連隊第2高射中隊を支援
西部方面後方支援隊
第102特科直接支援大隊
第3直接支援中隊
中隊本部
第4直接支援小隊：第4地対艦ミサイル中隊を支援
那覇駐屯地業務隊
勝連派遣隊

防衛大臣直轄部隊
警務隊
西部方面警務隊
第136地区警務隊
勝連連絡班

このように、勝連分屯地には様々な部隊が駐屯しており、それぞれの役割を果たすことで、地域の防衛に貢献しています。

最寄りの幹線交通

勝連分屯地へのアクセスには、以下の幹線交通が利用可能です。

一般道：国道329号、国道507号、沖縄県道10号伊計平良川線、沖縄県道8号線
港湾：那覇港、運天港、金武湾港、中城湾港（重要港湾）
飛行場：那覇空港（第二種空港）

これらの交通網を利用することで、勝連分屯地へのアクセスが容易になります。

まとめ

勝連分屯地は、沖縄本島における重要な兵站拠点であり、陸上自衛隊の防衛活動において、非常に重要な役割を担っています。その歴史と駐屯部隊の変遷からも、地域の安全保障に対する貢献が伺えます。

関連項目

沖縄基地隊
* ホワイト・ビーチ地区

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