北川利之

北川利之（きたがわ としゆき）は、1979年1月8日生まれ、大阪府大阪市出身の元プロ野球選手です。内野手として活躍し、2009年から2010年までは「北川隼行（きたがわ はやゆき）」の登録名でプレーしていました。

経歴

小学生時代から野球を始め、大阪クーガース、大阪東ジャガーズに所属。中学時代も引き続き大阪東ジャガーズでプレーしました。大阪桐蔭高校では1年秋からレギュラーとなり、主力強打者として活躍。高校通算31本塁打を記録しました。大阪桐蔭高校野球部から初の東京六大学野球進学者として法政大学に進学。大学では、阿部真宏、G.G.佐藤、廣瀬純らと同期で、後藤武敏は2年後輩でした。しかし、大学時代はレギュラーとして定着することはできず、リーグ戦通算20試合26打数3安打2打点という成績でした。

大学卒業後、社会人野球の川崎製鉄水島（現在のJFE西日本硬式野球部）に入団。遊撃手として活躍し、日本代表にも選出されました。2002年10月には、韓国釜山で開催されたアジア競技大会野球日本代表として出場。同年11月には、キューバで行われたIBAFインターコンチネンタルカップ日本代表にもプロアマ混成チームの一員として出場し、内海哲也、井端弘和、川﨑宗則らと共にプレー。ベネズエラ戦では満塁本塁打を放つ活躍を見せました。同年のドラフト会議で、横浜ベイスターズから6巡目で指名を受け、プロの世界に入りました。

社会人時代から好守の遊撃手として評価され、堅実な打撃もプロから注目されていました。2003年7月5日の対広島戦でプロ初出場を飾り、二軍ではルーキーながらチームトップの打率.323、8本塁打、11盗塁を記録し、守備だけでなく打撃でもアピールしました。主に二塁手として出場していましたが、三塁手や遊撃手もこなせる守備力も持っていました。

2004年8月8日、横浜スタジアムでの対ヤクルト戦でプロ初安打を記録しました。二軍では二塁手のレギュラーとして3割に近い打率を残していましたが、石川雄洋や当時内野手だった内川聖一、藤田一也といった同タイプの選手がいたことや、石井琢朗や種田仁などのベテラン選手も多く、一軍でのポジション争いは厳しい状況でした。2008年6月25日には、イースタンリーグでの対ロッテ戦でファウルチップが右手有鈎骨を直撃し骨折。手術を行い、約1か月半戦線を離脱。この年は入団以来初めて一軍出場ゼロに終わりました。

2009年シーズンから登録名を北川隼行に変更。6月8日の横浜スタジアムでの対ロッテ戦で、大嶺祐太からプロ7年目にして初本塁打となる逆転満塁本塁打を放ちました。この本塁打はプロ野球通算2000本目の満塁本塁打となり、初本塁打が満塁本塁打となったのは、横浜では1994年の鈴木尚典以来15年ぶり2人目、プロ野球史上36人目という記録になりました。ヒーローインタビューでは、二軍時代の指導者や当時監督であった田代富雄への感謝を述べていました。

2010年10月1日に戦力外通告を受け、現役引退を決断。引退後は、ベイスターズのスクールや横浜DeNAベイスターズジュニアのコーチとして、小山田保裕や鈴木尚典と共に少年野球指導に携わりました。現在は横浜DeNAベイスターズの球団職員として勤務しています。

詳細情報

年度別打撃成績

（省略）

記録

初出場：2003年7月5日、対広島東洋カープ12回戦（横浜スタジアム）、7回裏に河原隆一の代打で出場
初打席：同上、7回裏に天野浩一から左飛
初先発出場：2003年7月12日、対ヤクルトスワローズ17回戦（秋田県立野球場）、7番・二塁手で先発出場
初安打：2004年8月8日、対ヤクルトスワローズ20回戦（横浜スタジアム）、5回裏に鎌田祐哉から左前安打
初本塁打・初打点：2009年6月8日、対千葉ロッテマリーンズ4回戦（横浜スタジアム）、5回裏に大嶺祐太から右越逆転決勝満塁本塁打

背番号

4 （2003年 - 2010年）

登録名

北川 利之 （きたがわ としゆき、2003年 ‐ 2008年）
北川 隼行 （きたがわ はやゆき、2009年 ‐ 2010年）

脚注

（省略）

関連項目

大阪府出身の人物一覧
法政大学の人物一覧
横浜DeNAベイスターズの選手一覧

外部リンク

個人年度別成績 北川隼行 - NPB.jp 日本野球機構

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