北海道旅客鉄道鉄道事業本部

北海道旅客鉄道鉄道事業本部

北海道旅客鉄道鉄道事業本部（JR北海道鉄道事業本部）は、北海道旅客鉄道（JR北海道）の本社内に設置されている組織です。かつての国鉄北海道総局に相当する組織であり、北海道の鉄道輸送を支える重要な役割を担っています。本部は、北海道札幌市中央区に位置しています。

沿革

鉄道事業本部は、国鉄時代の組織再編を経て、現在の形になりました。

1950年1月1日：札幌鉄道管理局が発足。
1970年8月15日：北海道支社が札幌鉄道管理局と統合され、北海道総局となります。
1976年11月：北海道総局から分離し、再び札幌鉄道管理局が設置されます。
1985年3月20日：札幌鉄道管理局が再び北海道総局に統合。
1987年4月1日：国鉄分割民営化により、旧札幌鉄道管理局の業務が鉄道事業本部として引き継がれます。
1995年12月：本社機能が札幌駅敷地内から桑園駅前の本社屋へ移転。
2019年4月1日：石勝線夕張支線（新夕張 - 夕張間）が廃止。
2020年5月6日：札沼線北海道医療大学 - 新十津川間が廃止。

管轄路線

鉄道事業本部は、道央地区の路線を中心に管轄しています。具体的な路線は以下の通りです。

◇ 函館本線
◇ 室蘭本線
◇ 千歳線
◇ 札沼線（学園都市線）
◇ 根室本線（滝川 - 富良野間）
◇ 石勝線
◇ 日高本線
◇ 留萌本線
● 富良野線

過去には、石勝線夕張支線、函館本線上砂川支線、歌志内線、幌内線、札沼線（北海道医療大学駅 - 新十津川駅間）、根室本線（富良野駅 - 落合駅間）も管轄していました。

施設

鉄道事業本部には、車両の検査・修繕を行う工場や、車両が所属する運転所、乗務員が配置される区所など、様々な施設があります。

工場：苗穂工場
車両基地：札幌運転所、苗穂運転所、苫小牧運転所、岩見沢運転所
乗務員配置区所：小樽運転所、札幌運転所、苗穂運転所、室蘭運転所、岩見沢運転所、札幌車掌所
保線所：札幌保線所、岩見沢保線所、室蘭保線所、追分保線所など
電気所：札幌電力所、札幌信号通信所、岩見沢電気所、苫小牧電気所、室蘭派出所
設備所：札幌設備所、構造物検査センター、レールセンター
指令所：運行管理センター
病院：JR札幌病院
運輸営業所: 日高線運輸営業所

道外事務所・営業所

鉄道事業本部は、道外にも事務所や営業所を展開しています。

東京事務所
東京営業部（JR北海道プラザ東京支店）
仙台営業所（JR北海道プラザ仙台支店）
大阪営業所（JR北海道プラザ大阪支店）

関連会社

北海道ジェイ・アール・サービスネットは、鉄道事業本部の管轄区間内にある上富良野駅の駅業務を受託しています。

まとめ

北海道旅客鉄道鉄道事業本部は、北海道の鉄道輸送を支える重要な組織です。道央地区の路線を中心に管轄し、安全・安定輸送に努めています。様々な施設や関連会社との連携を通じて、地域社会の発展に貢献しています。

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