南観光交通

南観光交通株式会社

南観光交通株式会社は、東京都日野市に本社を構えるタクシー・バス事業者です。多摩地域を中心に、地域社会のニーズに応じた輸送サービスを提供しています。

概要

1964年にタクシー事業者として創業し、1990年からはバス事業にも参入しました。タクシー部門では、タクシー、ハイヤー、福祉タクシー、観光タクシーを提供し、バス部門では、特定バス、貸切バス、乗合バスを運行しています。地域に根ざした事業展開を行っていますが、日本バス協会傘下の東京バス協会には加盟していません。

2003年4月からは、日野市からの委託を受け、コミュニティバス「日野市丘陵地ワゴンタクシー かわせみGO」の運行を開始し、地域住民の足として活躍しています。

事業所

本社：東京都日野市程久保8丁目3-2
多摩営業所：東京都多摩市和田571-1
相模原営業所：神奈川県相模原市緑区橋本台2丁目10-12

沿革

1964年10月：東京都日野市にて創業、タクシー事業を開始。
1973年3月：地域の青少年育成を目的に、剣道場「東京至誠館道場」を設立。
1988年5月：福祉タクシーの運行を開始。
1989年3月：観光タクシーの運行を開始。
1990年5月：特定バス事業を開始し、バス事業に参入。
1998年7月：貸切バス事業を開始。
2003年4月：スクールバス運行受託を開始。日野市コミュニティバス「丘陵地ワゴンタクシー かわせみGO」の運行受託を開始。
2008年4月：病院送迎バスを運行開始。
2013年12月20日：長年の福祉輸送への貢献が認められ、「東京都福祉のまちづくり」功労者として東京都知事より感謝状が贈呈。

日野市丘陵地ワゴンタクシー かわせみGO

日野市からコミュニティバスの運行を受託し、「丘陵地ワゴンタクシー かわせみGO」を運行しています。愛称は日野市の鳥であるカワセミに由来します。

2003年4月より運行を開始し、京王電鉄バスの路線バスやコミュニティバス「日野市ミニバス」が通らない丘陵地の狭隘路を、乗合タクシー方式で運行しています。運行経路と時刻表が定められた定時定路線であり、デマンドバスではありません。

運行は平日のみで、土日祝日および年末年始は運休します。運賃は大人200円、小児100円（未就学児は無料）で、支払いは現金のみです。PASMO・Suicaなどの交通系ICカードや、東京都シルバーパスは利用できません。

専用車両は日産・キャラバン、日産・NV350キャラバンを使用しており、南観光交通のカラーリングに「かわせみGO」の青いロゴが入っています。車椅子用リフトは装備されていません。

路線

明星ルート：明星大学 - 程久保八丁目 - 三井台 - 美蓉ハイツ - モノレール高幡 - 川辺堀之内 - 東豊田一丁目 - 東豊田四丁目 - 日野市役所 - 日野市立病院
車両：定員15名、車椅子用リフト無し
平山ルート：日野市立病院 - 日野市役所 - 東豊田四丁目 - 東豊田三丁目（浜野酒店前） - 豊田一丁目 - 中央図書館 - 豊田駅南口 - 中央図書館 - 豊田二丁目 - 平山城址公園駅 - 平山苑下 → 平山苑西 → 平山苑上 → 平山苑東 → 平山苑下
日野市立病院 → 平山苑 → 日野市立病院の循環運行。
* 車両：定員10名、車椅子用リフト無し

車両

バス・タクシー共通のカラーリングは、白地に青系グラデーションのストライプと「MINAMI」のロゴが特徴的です。

貸切バス車両は日野自動車製を中心に、日野・セレガ（9mショートボディ含む）、日野・メルファ、日野・ブルーリボンII、日野・リエッセIIなどが導入され、各車種に車椅子用リフト付きバスも用意されています。特定バス車両としては、国士舘大学スクールバス専用車の日野・ブルーリボンシティと日野・セレガも在籍しています。

タクシー車両はトヨタ自動車製を中心に、トヨタ・シエンタ（ハイブリッド車）、ジャンボタクシーとしてトヨタ・ハイエースなどが導入され、福祉タクシーとして車椅子用リフト付き車両もあります。

日野市コミュニティバス「丘陵地ワゴンタクシー かわせみゴー」専用車両は、日産自動車製のワンボックスカーである日産・キャラバン、日産・NV350キャラバン（車椅子用リフト無し）が使用されています。

剣道場「東京至誠館道場」

1973年3月、剣道場「東京至誠館道場」を創設し、当初は南観光交通が直営で運営していました。所在地も本社と同一敷地内でしたが、老朽化のため2019年に多摩都市モノレール甲州街道駅近くに移転し、一般社団法人東京至誠館を設立して運営も移管しました。

「心技体ともに“誠”の人を育てる」ことを理念とし、地域の青少年育成を目的としています。南観光交通の送迎バスが運行されています。

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