厚狭駅

厚狭駅の概要

厚狭駅は、山口県山陽小野田市にある西日本旅客鉄道（JR西日本）と日本貨物鉄道（JR貨物）の駅です。山陽新幹線、山陽本線、美祢線の3路線が乗り入れる接続駅であり、宇部線、小野田線、美祢線の運行管理を担う重要な拠点となっています。

この駅は、山陽新幹線の中では比較的新しい駅で、1999年に開業しました。新幹線の定期列車では「こだま」のみが停車し、かつては貨物列車の機関車付け替え作業が行われていた歴史があります。2024年4月には在来線ホームにエレベーターが設置され、バリアフリー化が進みました。

歴史

厚狭駅の歴史は古く、1900年に山陽鉄道の駅として開業しました。その後、路線延伸や国有化、線路名称の改定を経て、現在の形に至っています。1959年には駅舎が改築され、1984年には貨物取扱が廃止されましたが、後に再開されました。国鉄分割民営化を経て、JR西日本とJR貨物の駅となりました。

1999年には山陽新幹線の駅が開業し、2005年には所在地表示が現行のものに変更されました。ICカードの導入や、美祢線の災害による不通と復旧、みどりの窓口の営業終了など、時代とともに変化を遂げています。2024年には在来線ホームにエレベーターが設置され、利便性が向上しました。

駅構造

在来線は4面5線の地上駅で、山陽線と美祢線の列車が発着します。一部のホームは使用が停止されていますが、主要な列車は指定されたホームに停車します。ホーム間の移動は跨線橋を利用します。2024年4月には、山陽本線ホームにエレベーターが設置されました。

山陽新幹線は2面2線の高架駅で、内側に通過線があります。ホームは16両編成に対応していますが、開業当初は4両または6両編成の列車が多く、屋根も6両分しかありませんでした。現在では8両編成の列車が停車します。

駅舎は新幹線口（南口）と在来線口（北口）の2つがあり、両改札口と在来線各ホームは跨線橋でつながっています。新幹線口には自動改札機やエレベーターが設置され、在来線口にはICカード簡易読取機が設置されています。

のりば

1番のりばからは美祢線方面と山陽本線下り方面、2・3番のりばと4番のりばからは山陽本線上下双方と美祢線方面、6・7番のりばは山陽本線の片方向発車に対応しています。

利用状況

山陽新幹線の在来線併設駅の中では比較的利用者が少なく、新幹線単独駅を含めると、新岩国駅、新尾道駅、東広島駅に次いで少ない状況です。

駅周辺

駅の北口は旧山陽町の中心市街地で、公共施設や学校、商業施設が立地しています。駅前には「三年寝太郎」の銅像が設置されています。

南口は新幹線駅開業後に開発が進み、文化会館や運動広場、公園などが整備されました。駅の東側には厚狭川が流れています。

隣の駅

山陽新幹線：新山口駅 - 厚狭駅 - 新下関駅
山陽本線：小野田駅 - 厚狭駅 - 埴生駅
* 美祢線：厚狭駅 - （鴨ノ庄信号場） - 湯ノ峠駅

厚狭駅は、歴史と現代の交通が交錯する、地域の重要な駅として、今日も人々の移動を支えています。

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