口腔病理学

口腔病理学

口腔病理学は、顎口腔領域における疾患の原因や発生機序を解明し、正確な診断を確定することを目的とした、歯学および病理学の一分野です。

概要

口腔病理学は、人体の中でも特殊な環境である「口腔」における病理現象を研究する学問です。病院などでは、主に口腔外科手術における術中病理診断や細胞診などを通して、歯牙を含む口腔組織の診断を行います。

口腔病理学は、狭義には歯牙や歯周組織に関する歯科病理学を指し、広義には唾液腺や口腔軟組織、さらには顎顔面から鎖骨上組織にまで及ぶ口腔病理全体を指します。病理学的な位置づけとしては、臨床病理学の一分野と捉えられます。

口腔は、全身の様々な疾患の初期症状が現れやすい部位です。そのため、口腔病理学は病理学総論の体系において不可欠な分野とされています。

研究室の配置は、日本では基礎歯学系が多いですが、欧米では臨床歯学系として扱われる傾向があります。

主な疾患

エナメル上皮腫
角化嚢胞性歯原性腫瘍
歯牙腫
腺腫様歯原性腫瘍
悪性エナメル上皮腫
石灰化嚢胞性歯原性腫瘍
歯原性粘液腫
良性セメント芽細胞腫
粘液停滞嚢胞
白板症
紅板症
扁平苔癬
毛舌
溝状舌
正中菱形舌炎
地図状舌
口腔カンジダ症
Warthin腫瘍
腺様嚢胞癌
多形腺腫
粘表皮癌
低悪性度型粘表皮癌
高悪性度粘表皮癌
扁平上皮癌
類皮嚢胞
類表皮嚢胞
フッ素症

関連項目

病理学
歯学／医学
解剖学／口腔解剖学／口腔細菌学／口腔外科学
歯学部／医学部
病理専門医／医師／歯科医師
日本臨床口腔病理学会／日本病理学会
腫瘍／嚢胞／炎症

外部リンク

日本臨床口腔病理学会
日本病理学会
* 日本病理医協会

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