吉賀頼貞

吉賀頼貞（よしか よりさだ）は、戦国時代から安土桃山時代にかけての武将であり、石見国の国人である吉見氏に仕えました。

生涯

吉賀頼貞は、吉見正頼に仕え、数々の戦で武功を挙げました。

永禄4年（1561年）の門司城の戦いでは、吉見氏の一員として従軍し、同年10月5日には豊前国沼之江において大友軍の兵を討ち取るという戦果を挙げました。この功績により、同年11月8日に主君である吉見正頼から感状を授与されています。

永禄12年（1569年）に勃発した大内輝弘の乱では、上領頼規に従い、上領頼武や伊藤実信らと共に山口への救援に駆けつけました。同年10月13日、山口の宮野口において、城井小次郎が率いる大内輝弘軍1000と交戦しました。この戦いにおいて、頼貞は槍傷を負いながらも奮戦しましたが、上領頼武と伊藤実信らが戦死するという苦戦を強いられました。しかし、頼貞の奮戦は吉見氏に認められ、同年11月30日、宮野口での働きを吉見正頼から賞されています。

天正8年（1580年）11月15日、吉見広頼から長門国阿武郡高佐郷のうちの竹下5石余足、吉部郷の内の須賀谷2石5斗足、得佐郷の内の六郎大夫名2石4斗足、大井郷のうちの宗光名1石余足、合計10石9斗余足の地を与えられました。これは、これまでの忠義と武功に対する褒賞と考えられます。

その後の吉賀頼貞の動向については、詳しい記録が残っておらず、不明な点が多いです。しかし、戦国時代から安土桃山時代にかけて、吉見氏のために尽力した武将であったことは間違いありません。

参考文献

三卿伝編纂所編『毛利元就卿伝』（マツノ書店、1984年）
『萩藩閥閲録』巻143「吉賀惣左衛門」

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