向田町 (薩摩川内市)

鹿児島県薩摩川内市 向田町

向田町（むこうだちょう）は、鹿児島県薩摩川内市に位置する町です。薩摩川内市の西部、隈之城川と平佐川に挟まれた場所にあり、古くからの歴史を持つ地域です。

地理

向田町は、薩摩川内市の西部、隈之城川と平佐川によって形成された地域に位置しています。字域の北側は東向田町、西向田町と接し、南側は隈之城町、東側は鳥追町と宮崎町、西側は冷水町とそれぞれ隣接しています。町の西部には国道3号が南北に走り、薩摩川内市立川内小学校が位置しています。この付近から国道3号の隈之城バイパスが旧国道3号と分岐しています。東部には鹿児島県道36号川内郡山線が南北に走り、南端では鹿児島本線と交差しています。

河川

町内には以下の河川が流れています。

隈之城川
平佐川

これらの河川は町の地形を形成し、周辺の景観にも影響を与えています。

地名の由来

「向田」という地名は、国府や国分寺がある対岸の大小路から見て、「川向かいの田」であったことに由来します。この地名が示すように、かつては水田が広がっていたことが想像されます。

歴史

前史

向田の地名は、南北朝時代から確認されています。当初は薩摩国薩摩郡の一部でしたが、近世になると隈之城郷東手村の小字となりました。

東手の小字としての向田

明治時代には東手村から「向田町」として一時的に分立しましたが、1889年の町村制施行時に再び東手村に編入され、隈之城村大字東手の小字となりました。1929年には隈之城村が平佐村と東水引村を合併し、川内町となったことで、川内町東手の一部となりました。

川内町の市制施行と東手からの分立以降

1940年2月10日、「薩摩郡川内町、町名改稱竝區域變更」が鹿児島県知事によって許可され、川内町大字東手から字大坪、原田、五反田などを含む区域が分離し、新たに「向田町（ムコウダチョウ）」が設置されました。翌2月11日には、川内町が単独で市制を施行し、川内市となりました。1965年4月1日には、住居表示に関する法律に基づき、向田町の一部地域で住居表示が実施され、向田本町、東向田町、西向田町、神田町、若松町、東開聞町、西開聞町が新たに設置されました。

2004年10月12日、川内市は周辺の町村と合併し薩摩川内市となりました。合併協議会では、川内市の町・字については現行通りとすることが協定されたため、向田町の名称はそのまま薩摩川内市の町として存続しています。

町域の変遷

上記記述は『角川日本地名大辞典 46 鹿児島県』に基づいています。

人口

国勢調査に基づいた人口の推移は以下の通りです。

施設

教育

薩摩川内市立川内小学校

寺社

南方神社
本国寺
福昌禅寺

小・中学校の学区

市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りです。

(具体的な学区情報は、薩摩川内市の教育委員会が公表する資料をご確認ください。)

交通

道路

一般国道
国道3号
隈之城バイパス
主要地方道
鹿児島県道36号川内郡山線

脚注

上記の情報は、以下の参考文献に基づいています。

参考文献

川内郷土史編さん委員会『川内市史 下巻』川内市、1980年。
角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 46 鹿児島県』角川書店、1983年。ISBN 978-4040014609。
“令和2年度薩摩川内市の教育” (PDF). 薩摩川内市教育委員会. 2020年8月9日閲覧。

関連項目

* 向田町（曖昧さ回避ページ）

向田町は、歴史と自然が調和した静かな地域であり、薩摩川内市の一部として、その歴史を今に伝えています。

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