吾味駅

吾味駅（ごみえき）は、かつて宮崎県西臼杵郡日之影町大字分城に位置していた、高千穂鉄道高千穂線の駅です。1957年（昭和32年）に国鉄日ノ影線の駅として開業し、地域の足として利用されてきましたが、2008年（平成20年）に廃駅となりました。

歴史

吾味駅は、その歴史の中で所有者が何度か変わっています。

1957年（昭和32年）2月1日：国鉄日ノ影線の駅として開業。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化に伴い、九州旅客鉄道（JR九州）の駅となる。
1989年（平成元年）4月28日：第三セクター転換により高千穂鉄道の駅となる。

2005年（平成17年）には、台風14号の影響で高千穂鉄道全線が運転休止となり、その後復旧することなく、2008年（平成20年）12月28日に槇峰駅 - 高千穂駅間の廃線に伴い、吾味駅もその歴史に幕を閉じました。

駅構造

吾味駅は、単式ホーム1面1線の地上駅でした。無人駅ではありましたが、赤い三角屋根の駅舎が特徴的で、地域住民に親しまれていました。

利用状況

廃止前の2003年度のデータでは、1日平均の乗車人員は9人でした。

駅周辺

吾味駅周辺には、以下の様な観光スポットや施設があります。

第三五ヶ瀬川橋梁：鉄道橋として利用されていた橋梁
TR鉄道跡地散策コース：廃線となった高千穂鉄道の線路跡を利用した散策コース
国道218号：駅の近くを通る幹線道路
宮崎県道237号北方高千穂線：駅の近くを通る県道
旭化成星山発電所 星山ダム：近くにある発電所とダム

隣の駅

高千穂鉄道

■高千穂線

日向八戸駅 - 吾味駅 - 日之影温泉駅

まとめ

吾味駅は、地域の足として利用されてきた駅でしたが、路線の廃止とともにその役割を終えました。しかし、その駅舎や周辺の風景は、かつての鉄道の歴史を今に伝える貴重な遺産となっています。駅跡を訪れることで、当時の様子を偲ぶことができるでしょう。

もう一度検索