喜劇 駅前満貫

喜劇 駅前満貫

『喜劇 駅前満貫』は、1967年1月14日に東宝系で公開された、東京映画製作のコメディ映画です。この作品は、人気シリーズ「駅前」の第18作目にあたり、恵比寿駅周辺の麻雀店「満貫荘」や商店街を舞台に、賑やかな人間模様が繰り広げられます。

あらすじと見どころ

物語の中心となるのは、森繁久彌演じる徳之助、フランキー堺演じる次郎、伴淳三郎演じる孫作、三木のり平演じる三平といった、お馴染みのメンバーたちです。彼らが織りなすコミカルなやり取りに加え、本作では、森繁久彌が過去の出演作『夫婦善哉』に触れる楽屋落ち的な台詞や、フランキー堺が当時のヒット曲「君といつまでも」のフレーズを引用するお遊び的な場面も盛り込まれています。

さらに、本作では、かしまし娘と都はるみがゲスト出演しており、華やかな雰囲気を添えています。特に、都はるみが劇中で披露する歌声は、観客を魅了しました。

制作背景

『喜劇 駅前女将』からシリーズの監督を務めてきた佐伯幸三にとって、本作は最後の監督作品となりました。佐伯監督は、本作の撮影後、病に倒れ、そのまま引退。1972年に亡くなっており、本作が遺作となりました。

スタッフ

製作：佐藤一郎、金原文雄
脚本：藤本義一
監督：佐伯幸三
撮影：黒田徳三
音楽：松井八郎
美術：小島基司
照明：比留川大助
録音：原島大助
スチル：大谷晟
編集：諏訪三千雄

キャスト

森田徳之助：森繁久彌
坂井次郎：フランキー堺
伴野孫作：伴淳三郎
松木三平：三木のり平
山本久造：山茶花究
景子：淡島千景
染子：池内淳子
駒江：乙羽信子
鹿子：野川由美子
徳一：松山英太郎
桜井：北浦昭義
松田千代子：松尾嘉代
バーのママ：横山道代
バーのホステス：金子勝美
同上：かしまし娘
美人歌手：都はるみ

同時上映

本作は、『クレージーだよ天下無敵』（脚本：田波靖男、監督：坪島孝、主演：植木等、谷啓）と同時上映されました。これがクレージー映画との最後のカップリングとなりました。

作品の評価

『喜劇 駅前満貫』は、「駅前」シリーズの中でも、特に笑いの要素が強く、娯楽性の高い作品として評価されています。また、佐伯幸三監督の遺作としても、映画史に残る重要な作品です。

関連情報

舞台: 恵比寿駅
関連作品: 『夫婦善哉 (映画)』, 『君といつまでも』

外部リンク

* 喜劇 駅前満貫 - allcinema

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