地獄谷
温泉は、
長野県下高井郡山ノ内町の湯田中渋
温泉郷に位置する
温泉地です。横湯川の清流が近くを流れ、豊かな自然に囲まれています。特に
ニホンザルが
温泉に入ることで世界的に有名で、その愛らしい姿は多くの観光客を魅了しています。
泉質は塩含有石膏性苦泉で、加水はされているものの、
源泉かけ流しで
温泉が楽しめます。内湯が4つ、混浴
露天風呂が2つあり、異なる趣の
温泉体験が可能です。日本
温泉遺産を守る会によって
温泉遺産の
源泉かけ流し風呂として選定されており、その質の高さが伺えます。
温泉街には、「
日本秘湯を守る会」に加盟する一軒宿「後楽館」があります。この宿は、
温泉だけでなく、歴史的にも興味深い場所です。後楽館の経営者の長女は、囲碁棋士の
木谷實と結婚しており、宿は
新布石の研究にも使われたと言われています。また、児童文学作家である松谷みよ子が「
龍の子太郎」を執筆した部屋も保存されており、文化的な側面も持ち合わせています。
周辺施設
後楽館の川向かいには、国の
天然記念物に指定されている
間欠泉「渋の
地獄谷噴泉」があります。また、徒歩5分の場所には
ニホンザルが
温泉に入る姿を観察できる「
地獄谷野猿公苑」があります。ただし、野猿公苑の
温泉は猿専用であり、人間は入浴できません。
地獄谷の周辺は、自然と歴史、文化が調和した魅力的なエリアとなっています。
歴史
地獄谷は、その名の通り、古くから
間欠泉の影響で「
地獄」のように恐れられていました。しかし、現在は
温泉地として多くの人に親しまれています。
交通アクセス
鉄道を利用する場合、JR東日本
長野駅から長電バス(急行 志賀高原線)で約40分、
上林温泉口で下車し、そこから徒歩約30分です。また、
長野電鉄湯田中駅からは長電バス(志賀高原方面行き)で約10分、
上林温泉で下車し、同じく徒歩約30分で到着します。
自動車の場合は、
上信越自動車道信州中野ICから国道292号を経由し、沓野・渋ICから
地獄谷駐車場へ向かいます。駐車場から
温泉までは徒歩約10分ですが、冬季は駐車場が閉鎖されるため、
上林温泉から徒歩約30分となります。訪れる際には、季節や天候に合わせた準備が必要です。
関連項目
地質・鉱物
天然記念物一覧も参考にしてください。
外部リンク
地獄谷
温泉は、その独特な環境と、自然と歴史が織りなす魅力的な場所です。
温泉だけでなく、周辺の観光スポットも訪れて、この地域の魅力を存分に楽しんでください。