基幹放送局

基幹[[放送]]局について

基幹[[放送]]局とは、電波法に基づいて定められた無線局の区分のひとつで、公衆によって直接受信されることを目的とした無線通信、いわゆる「放送」を行うための無線局です。電波法では、基幹[[放送]]局を「基幹[[放送]]をする無線局」と定義しており、さらに、基幹[[放送]]以外の無線通信の送信を行うものも含まれます。

定義

電波法および関連法令では、基幹[[放送]]局について以下のように規定しています。

電波法第6条第2項: 「基幹[[放送]]をする無線局をいい、当該基幹[[放送]]に加えて基幹[[放送]]以外の無線通信の送信をするものを含む。」
電波法施行令第3条第2項第4号: 「法第6条第2項に規定する基幹[[放送]]局」
電波法施行規則第4条第1項第2号: 「基幹[[放送]]（法第5条第4項の基幹[[放送]]をいう。）を行う無線局（当該基幹[[放送]]に加えて基幹[[放送]]以外の無線通信の送信をするものを含む。）であつて、基幹[[放送]]を行う実用化試験局以外のもの」

ここでいう「基幹[[放送]]」とは、電波法第5条第4項で「公衆によって直接受信されることを目的とする無線通信の送信」と定義されており、特定の周波数帯を使用します。さらに、基幹[[放送]]局には、特定地上[[基幹[[放送]]局]]、地上[[基幹[[放送]]局]]、地上基幹[[放送]]試験局、衛星基幹[[放送]]局、衛星基幹[[放送]]試験局など、様々な種類があります。

関連する定義

特定地上[[基幹[[放送]]局]]: 自己の地上基幹[[放送]]の業務に用いる無線局
地上[[基幹[[放送]]局]]: 地上基幹[[放送]]または移動受信用地上基幹[[放送]]を行う基幹[[放送]]局（放送試験業務を行うものを除く）
特定地上[[基幹[[放送]]局]]: 基幹[[放送]]局のうち、特定地上[[基幹[[放送]]局]]（放送試験業務を行うものを除く。）
地上基幹[[放送]]試験局: 地上基幹[[放送]]または移動受信用地上基幹[[放送]]を行う基幹[[放送]]局（放送試験業務を行うものに限る）
特定地上基幹[[放送]]試験局: 基幹[[放送]]局のうち、特定地上[[基幹[[放送]]局]]（放送試験業務を行うものに限る。）
衛星基幹[[放送]]局: 衛星基幹[[放送]]を行う基幹[[放送]]局（衛星基幹[[放送]]試験局を除く。）
衛星基幹[[放送]]試験局: 衛星基幹[[放送]]を行う基幹[[放送]]局（試験的に行うものに限る。）

これらの定義は、放送の種類や目的、使用する周波数帯によって細かく分けられています。また、「基幹[[放送]]用割当可能周波数」とは、放送をする無線局に専らまたは優先的に割り当てる周波数のことを指します。

開設の基準

基幹[[放送]]局の開設には、総務省令「基幹[[放送]]局の開設の根本的基準」に基づいて、以下の区分ごとに基準が定められています。

国内放送を行う基幹[[放送]]局
衛星基幹[[放送]]または移動受信用地上基幹[[放送]]を行う基幹[[放送]]局
国際[[放送]]を行う基幹[[放送]]局
中継国際[[放送]]を行う基幹[[放送]]局
協会国際衛星放送等を行う基幹[[放送]]局

これらの基準は、放送の種類や内容によって異なり、電波の適正な利用と公共の利益の保護を目的としています。

概要

基幹[[放送]]局は、放送に専用または優先的に割り当てられた周波数を使用する放送局であり、従来の放送局、放送試験局、放送衛星局などを統合した概念です。基幹[[放送]]局を保有できるのは、特定地上基幹[[放送]]事業者か、認定基幹[[放送]]事業者から委託された基幹[[放送]]局提供事業者に限られます。

免許

基幹[[放送]]局（実用化試験局を含む）の免許は、無線局免許手続規則に従い、各号ごとに行われます。免許の取得には、電波法に基づいた手続きが必要です。

基幹[[放送]]の区分

基幹[[放送]]は、放送の種類や内容によって以下のように区分されます。

国内放送等の基幹[[放送]]の区分

国内放送
国際[[放送]]
中継国際[[放送]]
内外放送

地上基幹[[放送]]等の基幹[[放送]]の区分

地上基幹[[放送]]
衛星基幹[[放送]]
移動受信用地上基幹[[放送]]

デジタル[[放送]]またはそれ以外の放送の区分

中波[[放送]]
短波放送
超短波放送
標準テレビジョン放送
高精細度テレビジョン放送を含むテレビジョン放送
高精細度テレビジョン放送
データ[[放送]]
マルチメディア[[放送]]
超短波音声多重放送
超短波文字多重放送
超短波データ多重放送
その他の放送

これらの区分は、使用する周波数帯や放送方式、提供するサービス内容などによって分けられています。また、有料放送、臨時目的放送、コミュニティ[[放送]]、外国語放送、受信障害対策中継[[放送]]などの区分も存在します。

実際

基幹[[放送]]局には、無線局の種別コードは規定されていません。無線局免許状には、地上[[基幹[[放送]]局]]、地上基幹[[放送]]試験局、衛星基幹[[放送]]局、衛星基幹[[放送]]試験局のいずれかが指定されます。これらの統計は、それぞれの種別ごとに公表されています。

運用

電波法に基づき、基幹[[放送]]局の運用開始には届出が必要です。

沿革

1950年: 電波法施行規則が制定され、放送局が「放送業務を行う無線局」と定義されました。
1971年: 放送試験局が「放送試験業務を行う無線局」と定義されました。
1980年: 放送衛星局と放送試験衛星局がそれぞれ定義されました。
2011年: 基幹[[放送]]局が定義され、既存の放送局などの名称と定義が変更されました。

関連情報

関連項目

無線局
放送局
地上[[基幹[[放送]]局]]
地上基幹[[放送]]試験局
衛星基幹[[放送]]局
衛星基幹[[放送]]試験局

外部リンク

* 基幹[[放送]]局 情報通信法令wiki

この記事では、基幹[[放送]]局の概要、定義、種類、関連法令、歴史的背景について解説しました。より詳しい情報は、関連法令や総務省の情報を参照してください。

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