基督聖協団

基督聖協団（きりすとせいきょうだん）

基督聖協団は、岡本伸之が代表を務める日本の宗教法人で、プロテスタント福音派の一派であるホーリネス運動に基づいています。この教団は中田重治監督が設立したきよめ教会の流れを汲んでおり、日本福音同盟及び日本福音連盟に加盟しています。教団の教義は、18世紀の英国国教会から離脱したジョン・ウェスレーの高唱した聖書的立場に基づいており、ウェスレアン・ホーリネス神学を採用しています。

沿革

基督聖協団の歴史は豊かで、1901年に東京神田神保町で中田重治とチャールズ・カウマン夫妻によって中央福音伝道館が設立されたことから始まります。その後、1911年には中田重治派の「日本聖教団」とカウマン派の「東洋宣教会」が分離しました。1936年には「ホーリネス教会」として再編成され、中田派と車田秋次派に分かれました。中田の死去後、森五郎が会長に就任し、1941年には日本基督教団に加盟しましたが、1945年に離脱しました。1947年には基督兄弟団が設立され、1958年には「基督聖協団」が設立されました。

以降、教団は1970年代に組織合同を行い、日本ホーリネス教団と提携しました。2008年には創立50周年を迎え、記念式典が開催されました。教団は、特にイスラエルの回復に重きを置き、そのための宣教活動を行っています。

教団の特徴

基督聖協団では特に聖化（きよめ）を重視し、四重の福音を強調しています。また、選民イスラエルの救いとその預言的な回復、日本民族の救いのために祈りが重んじられています。教団の活動として、イスラエルへの献金を募り、同国に関連するミニストリーや聖地旅行団を運営している点も特色の一つです。

教団内では、常に聖霊を称えた祈りが強調され、宣教や教会形成にバランスを持たせることが指導されています。また、社会的な問題については、戦争責任の告白や靖国神社に対する反対などの活動も行っています。各教会の自主性を尊重しながら、全国的に教会を展開し、牧師を育成するための聖書学院も設立されていました。現在も千葉市に本部を置き、教団の運営を行っています。

組織とリーダーシップ

基督聖協団は理事会によって運営されており、正教師や信徒から構成されています。また、年度末には代議員会が開催され、全国の教区を代表する教区が存在します。歴代の理事長には、初代の森五郎から始まり、それぞれの理事長が教団を引っ張ってきました。特に谷中廣美は、20年以上にわたり教団の主導的な役割を果たし、多くの教会を全国に展開しました。

進行中の活動や新たな取り組みもあり、今後の基督聖協団の発展に目が離せません。

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