基隆臨港線

基隆臨港線は、台湾鉄路管理局が運営していた貨物線で、基隆駅を起点として基隆港の西4碼頭駅までを結んでいました。この路線は、基隆港の西岸を中心に、基隆外港特種碼頭聯絡線や台肥支線など、多くの支線が分岐する複雑なネットワークを形成していました。

特に、台肥支線との分岐点には仙洞操車場が設けられ、貨物列車の運行を支える重要な拠点となっていました。また、牛稠港から外港へと続く復興隧道は、台湾鉄路管理局としては珍しい鉄道と道路が併用されたトンネルであり、その特殊な構造が注目を集めました。

しかし、時代の流れとともに基隆臨港線の役割は変化し、2003年12月3日には最後の列車が運行されました。翌日の12月4日には、復興隧道を含む基隆港西6碼頭以降の区間が運行休止となり、西岸碼頭線はわずかな操車場を残すのみとなりました。さらに、2011年9月には鉄路改建工程局の基隆駅都市更新駅区移転計画に伴い、西4碼頭を結ぶ1線を除く基隆駅操車場と西岸碼頭線の大部分が撤去されました。この間、台湾鉄路管理局の新しい車両が基隆港で陸揚げされ、当路線を使って輸送されていました。

2015年6月29日、基隆駅の新駅舎が供用開始されたことに伴い、残っていた西4碼頭への線路も廃止されました。これにより、基隆臨港線は完全にその役目を終え、以後の台鉄新車両の陸揚げは、台中港および台中港線にその役割が引き継がれることになりました。

使用車両

基隆臨港線では、台湾鉄路管理局の新しい車両が陸揚げされる際に、R150型ディーゼル機関車がこれらの車両を牽引していました。

駅一覧

基隆駅
西4碼頭駅

関連項目

台湾鉄路管理局
縦貫線 (北段)
基隆軽軌
花蓮臨港線
高雄臨港線

外部リンク

基隆臨港線（互動百科）

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