埼玉県道3号さいたま栗橋線

埼玉県道3号さいたま栗橋線は、埼玉県さいたま市北区から久喜市に至る主要地方道であり、地域の発展に貢献しています。

概要

1967年（昭和42年）9月に開通したこの路線は、埼玉県道として初めて全線を4車線で整備した道路です。さいたま市北区の国道16号から国道122号を経由し、久喜市の国道4号をほぼ直線で結びます。路線の大部分は東北本線（宇都宮線）と並走し、久喜市内では東北自動車道久喜インターチェンジに接続しています。

通称

長年にわたり、旧路線名である「大宮栗橋線」の略称「大栗線」や「宮栗線」として親しまれてきました。終点が旧栗橋町であることから「栗橋線」、現在の正式名称の略称である「さい栗線」など、地域住民に様々な愛称で呼ばれています。

現状

さいたま市街地と、国道16号、国道17号新大宮バイパス、第二産業道路などの広域幹線道路、そして茨城県古河市以北の国道4号沿線を結ぶ重要な役割を担っています。全区間が4車線で整備されており、地域の基幹道路として利用されています。

伊奈町、蓮田市、白岡市、久喜市では、この道路の周辺で区画整理が進められ、市街地化が推進されています。沿道にはホームセンターや飲食店などのロードサイド店舗が多く、倉庫や運送会社の集配拠点、ホームセンターの配送センターなども点在しています。

上尾市の原市団地内では、騒音問題から1972年（昭和47年）より速度規制が実施されており、現在は40km/hとなっています。原市団地以北から国道122号との交差点までは50km/h、それ以北は法定速度です。

立体交差は国道16号重複区間と、国道122号蓮田岩槻バイパスとの関山北交差点のみで、右折車線の不備な交差点も存在し、交通の流れを妨げる要因となっています。一部区間では歩道や中央分離帯が未整備です。

2018年（平成30年）以降、久喜市内と白岡市内では最高速度が法定速度に引き上げられ、右折分離信号への改良も進められています。

路線データ

実延長：18.428 km
起点：埼玉県さいたま市北区吉野町一丁目（吉野町インターチェンジ＝国道16号・国道17号交点）
終点：埼玉県久喜市栗橋東（栗橋交差点＝国道4号交点、国道125号・埼玉県道12号川越栗橋線重複、埼玉県道60号羽生外野栗橋線・埼玉県道84号羽生栗橋線終点）

地理

通過する自治体：

埼玉県
さいたま市（北区） - 上尾市 - 北足立郡伊奈町 - 蓮田市 - 白岡市 - 久喜市

重複区間

国道16号東大宮バイパス（埼玉県さいたま市北区・吉野町交差点 - 埼玉県上尾市・原市交差点）
埼玉県道78号春日部菖蒲線（埼玉県白岡市・篠津交差点 - 《交差点名なし・篠津地内》交差点）
埼玉県道146号六万部久喜停車場線（埼玉県久喜市・上早見交差点 - 埼玉県久喜市・久喜駅入口交差点）
埼玉県道151号久喜騎西線 （埼玉県久喜市・久喜駅入口交差点 - 久喜駅入口（南）交差点）
埼玉県道12号川越栗橋線（埼玉県久喜市・西大輪交差点 - 埼玉県久喜市・栗橋交差点）
埼玉県道152号加須幸手線（埼玉県久喜市・東大輪交差点 - 埼玉県久喜市・八甫交差点交差点）
国道125号（埼玉県久喜市・佐間西交差点 - 栗橋交差点）


交差する鉄道路線、主な河川

東北新幹線
ニューシャトル
東武伊勢崎線
JR東北本線（宇都宮線）
東武日光線
芝川
原市沼川
綾瀬川
見沼代用水
元荒川
星川
青毛堀川
葛西用水
中川

埼玉県道3号さいたま栗橋線は、地域住民の生活を支える重要なインフラとして、今日もその役割を果たしています。

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