大山白山神社

大山白山神社の概要

大山白山神社は岐阜県加茂郡白川町に所在し、標高862mの白山山頂に位置する神社です。その歴史は古く、延喜式神名帳に記載された美濃国賀茂郡の大山神社であるという説もあります。昔の社格は県社でしたが、現在の社殿は寛政年間以降に再建されたものです。

祭神とその意義

この神社には、菊理媛神（またの名を白山比咩神、あるいは白山権現）、伊弉諾尊、伊弉冉尊の三柱の神が祀られています。特に、菊理媛神は白山を代表する女神であり、信仰の対象となっています。伝説によると、泰澄が加賀国の白山比咩神社から勧請して創設されたとされ、長い歴史を持つ神社です。

神社の歴史

大山白山神社の創建は養老2年（718年）に遡ると言われており、泰澄が勧請したとの伝承が残っています。彼は水晶山を経てこの地に鎮座したとされ、後に「北陸七白山」の一つとしても知られるようになりました。文明12年（1480年）には、野原城の城主であった安江基政によって再興され、その後の安江氏は代々この神社の修復を行ってきました。

寛延元年（1748年）には、朝廷から「正一位大山白山権現」の称号を受けました。近代においては、明治3年（1870年）に白山神社と改名し、明治6年（1873年）には郷社、さらには大正7年（1918年）には県社と昇格しました。1882年には、安江基政を祀る光庵神社も境内に建立されています。

自然環境と文化財

神社は周囲をスギやヒノキなどの木々に囲まれた美しい緑地に位置しています。この環境は1994年（昭和59年）に緑地環境保全地域に指定され、その自然を守る取り組みが行われています。また、大山の大スギは国の天然記念物に指定されています。このことからも、神社が自然環境と共に人々に大切にされている場所であることがわかります。

アクセス

大山白山神社へのアクセスは、公共交通機関を利用することができます。最寄りの駅はJR高山本線の白川口駅または下油井駅であり、いずれの駅からも約10kmから15kmの距離があります。自然豊かなこの地域は、訪れる人々にとって、神社だけでなく、周囲の風景や緑地も楽しむことができる素晴らしい場所です。

まとめ

大山白山神社はその長い歴史や、自然との調和が魅力の神社です。環境保護も視野に入れつつ、地域の信仰の拠り所として今も多くの人々に親しまれています。これからも、多くの人が訪れ、その文化や自然に触れることが期待されます。

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