夷正信

夷正信（えびす まさのぶ）は、1953年10月4日に生まれた日本の俳優です。

かつて宝映テレビプロダクションに籍を置いていました。身長は162cm、体重は80kg。俳優としての活動に加え、落語、ジャグラー、ものまねといった多彩な特技を持っています。

そのキャリアは多岐にわたり、数多くのテレビドラマ、映画、オリジナルビデオ、CMなどに出演し、様々な役柄を演じました。

特にテレビドラマへの出演が多く、NHKの看板番組である連続テレビ小説にはたびたび登場し、「ハイカラさん」（1982年）、「あぐり」（1997年）、「すずらん」（1999年）、「おひさま」（2011年）といった作品で顔を見せました。

同じくNHKの大河ドラマでも活躍し、「宮本武蔵」（1984年）、「春の波涛」（1985年）、そして「江〜姫たちの戦国〜」（2011年）といった歴史大作に出演しています。

民放各局のドラマにも精力的に出演し、1981年の朝日放送制作「ザ・ハングマン」第24話、1983年のテレビ朝日系「大戦隊ゴーグルファイブ」第49話、読売テレビ制作「木曜ゴールデンドラマ / 母と子の灯」など、キャリア初期から多様な作品に参加しています。

フジテレビ系では、「ライオン劇場 / 男と女のクラス会」（1984年）や、関西テレビ制作「シチリアの龍舌蘭」第15話（1994年）、東海テレビ制作「ドラマ30 / トツゼン親娘」（1995年 - 1996年）などに出演しました。

日本テレビ系の人気サスペンス枠「火曜サスペンス劇場」には複数回登場し、「致死歩道」（1984年）などに出演したほか、特に「取調室」シリーズでは1995年の第2作から2001年の第14作にかけて、人見刑事役としてレギュラー的に出演し、シリーズを支える存在となりました。

TBS系では、「おんな風林火山」（1986年 - 1987年）や、「愛の劇場 / 天までとどけ7」（1998年）などに出演しています。

テレビ東京系では、「徳川の女〜家康の長女亀姫の闘い」（1997年）や、「女と愛とミステリー / 刑事吉永誠一 涙の事件簿」第2作（2004年）に出演しました。

2000年代以降もその活動は続き、2005年にはフジテレビ系の「金曜エンタテイメント / 事件調査員 南条真琴 東京〜隠岐 摩天崖殺人事件」で管理人役、TBS系「月曜ミステリー劇場 / 早乙女千春の添乗報告書」第17作で高嶺麻友の祖父役を演じています。

近年では、NHK BSプレミアムの「大岡越前」第1話（2013年）に出演したほか、NHK Eテレの教育・教養番組にも複数出演。「さんすう犬ワン」（2014年）では寿司屋役、「東京特許許可局」第3話（2014年）、「スマホ・リアル・ストーリー」第2話（2014年）などで様々なキャラクターを演じ、幅広い世代に親しまれました。2017年にはテレビ朝日系の「ドラマスペシャル 人間の証明」にも出演しています。

テレビ番組としては、2000年にテレビ東京で放送された「モーニング娘。のへそ」に出演歴があります。

映画では、「クロサワ映画2011〜笑いにできない恋がある〜」（2011年）や、「体脂肪計タニタの社員食堂」（2013年、角川映画）に出演しました。

オリジナルビデオでは、1998年に発売された「ウルトラセブン誕生30周年記念3部作」の第1話「失われた記憶」にテクノ・シティ理事長役で出演しています。

また、俳優としてだけでなく、数多くのCMにも起用されました。カネボウフーズの「にょろりんぷかちょ」、NTT、日テレちゃんモーニング「浄水器」（インフォマーシャル）、週刊少年ジャンプ、エイブル、オートレース、改源、三菱重工業、カルピス「フルーツ合衆国」、大阪ガス、ボンタンアメ、郵政省といった多様な分野の企業や商品のCMに登場。特にエポック社、タカラ、プラチナ、バンダイ、ポピーといった玩具メーカーのCMへの出演も多く、子供向けの広告でもその顔を見せました。他にも日通のペリカン便、ロッテ アイスクリーム、大正製薬、井村屋 あずきバー、日本石油などのCMに出演しています。

スチール写真のモデルとしても、日本チボリシステムズなどの広告に登場しています。

長年にわたり、テレビドラマを中心に様々な映像作品やCMで個性的な脇役として活躍し、確かな存在感を示した俳優と言えるでしょう。

もう一度検索