奥平純三

奥平純三の経歴と活動

奥平純三（おくだいら じゅんぞう）は、1949年2月9日に山口県下関市で生まれた日本のテロリストであり、新左翼活動家、革命家として知られています。彼の兄である奥平剛士は、日本赤軍の最高幹部であり、テルアビブ空港乱射事件で命を落としました。そんな家族背景の中、奥平自身も日本赤軍に加わり、数多くの事件に関与しました。

学業と初期の活動

1969年、奥平は京都大学工学部に入学し、在学中には京大パルチザングループへ参加し、政治運動に身を投じました。1973年に大学を卒業後は建設会社で勤務していましたが、1974年5月に偽造旅券を使い国外に出国し、日本赤軍の一員となります。その後、同年9月には和光晴生と共にハーグ事件に関与し、警察官に対する発砲を行いました。1975年にはクアラルンプール事件にも関与しています。

逮捕とその後の経緯

1976年、ヨルダンに入国する際に偽造旅券の疑いで逮捕され、日高敏彦と共に拘束されました。日高はその後、取り調べ中に自ら命を絶つという悲劇が起きました。奥平は日高の遺体と共に1976年10月に日本に移送されました。1977年には、ダッカ日航機ハイジャック事件に関与し、超法規的措置によって釈放されたことで国外に逃れました。

国際的なテロ事件とその影響

1987年6月9日、ローマで開催されたベネチア・サミット中に、アメリカ大使館とイギリス大使館に対してロケット弾攻撃が行われ、この事件には奥平の名前が関与していることが判明しました。イタリアの警察は、現場から彼の指紋を発見し、彼が犯行に関与したと結論付けました。

1988年4月14日には、ナポリにおいて自動車爆弾テロを企て、アメリカ軍兵士を含む5名の命が奪われ、15名が負傷する惨事が発生しました。このテロ行為に対しては、アメリカ政府が最大500万ドルの懸賞金を設定し、奥平に対する国際手配を開始しました。

1998年には、佐々木規夫と共に他人名義の旅券を不正取得しようとしていることが捜査の結果明らかになり、1998年から1999年の間に日本に再入国し、重信房子と接触していたことも発覚しました。重信の逮捕の際に押収された資料からは、奥平が依然として彼女と関係を持っていたことが示されています。

現在の状況

現在、奥平純三の生死は不明であり、彼は国際的に手配されています。2010年4月以降、手配写真は1998年に撮影されたものに更新されたままです。奥平の存在は、日本赤軍の歴史の中で重要な位置を占めており、彼の行動は反響を呼び続けています。

関連項目

• - 新左翼運動

外部リンク

• - 国際手配中の日本赤軍 - 警視庁
• - 岐阜県：国際手配中の日本赤軍メンバーについて

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