宝木範義

宝木範義

宝木範義（たからぎ のりよし、1944年1月1日 - ）は、日本の著名な美術評論家であり、近代美術史およびデザイン史を専門としています。

生い立ちと学歴

東京都に生まれ、1971年に早稲田大学大学院の美術史修士課程を修了しました。彼の学術的なバックグラウンドは、その後の評論活動の基盤となりました。

職歴

宝木範義は、世田谷美術館で学芸部長を務め、数々の展覧会の企画・運営に携わりました。その後、明星大学造形芸術学部の教授に就任し、2014年に退任するまで、美術史やデザイン史に関する教育に尽力しました。大学での教育活動を通じて、多くの学生に影響を与え、美術界に貢献できる人材を育成しました。

業績

宝木範義は、美術評論家として、多数の著書や翻訳を手がけました。彼の著作は、美術史やデザイン史に関する深い知識と洞察に基づいています。

著書

『パリ物語』（新潮選書、1984年 / 講談社学術文庫、2005年）
『ウィーン物語』（新潮選書、1991年 / 講談社学術文庫、2006年）

編著・監修

『世界の素描 18 コロー』編著（講談社、1979年）
『現代日本素描全集 10 宮本三郎』責任編集（ぎょうせい、1992年）
『現代日本素描全集 7 髙山辰雄』責任編集（ぎょうせい、1992年）
『すぐわかる西洋の美術 絵画・彫刻&建築と工芸』監修（東京美術、2000年）
『鴨居玲画集』（日動出版部、2000年）

翻訳

『エミール・ノルデ』ヴェルナー・ハフトマン解説、大高保二郎共訳（美術出版社、1970年）
『現代芸術の冒険』O.ビハリ・メリン著、坂崎乙郎共訳（鹿島研究所出版会・SD選書、1974年）
『水彩画の展開 光と色彩』ベティ・L.シュレム著、チャールズ・モバリ編（グラフィック社、1979年）
『デッサン技法』ジェフリー・キャンプ著（講談社、1982年）
『20世紀美術 フォーヴィスムからコンセプチュアル・アートまで』ニコス・スタンゴス編（PARCO出版、1986年）

これらの著作や翻訳は、美術愛好家や研究者にとって貴重な資料となっています。彼の活動は、日本の美術界に大きな影響を与え、その功績は高く評価されています。

参考文献

* 宝木範義

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