宮之城駅

宮之城駅（みやのじょうえき）

宮之城駅は、かつて鹿児島県薩摩郡宮之城町（現在のさつま町）に位置していた、日本国有鉄道（国鉄）宮之城線の駅です。1987年1月10日、宮之城線の全線廃止に伴い、その歴史に幕を閉じました。

歴史

1926年（大正15年）5月8日： 樋脇駅から当駅までの区間が開業し、終着駅として開業しました。
1934年（昭和9年）7月8日：当駅から薩摩鶴田駅までの区間が開業し、中間駅となりました。
1980年（昭和55年）10月1日：貨物の取り扱いが廃止されました。
1984年（昭和59年）2月1日：荷物扱いが廃止されました。
1987年（昭和62年）1月10日：宮之城線全線廃止に伴い、駅も廃止となりました。

駅構造

宮之城駅は、相対式ホーム2面2線と複数の側線を持つ駅でした。旧宮之城町の中心駅として、廃止時まで駅員が配置されていました。

利用状況

宮之城駅は、地域住民の足として利用され、貨物の輸送も担っていました。しかし、モータリゼーションの進展や輸送量の減少により、次第に利用者が減少し、最終的に廃止に至りました。

バス路線

宮之城駅の跡地には、現在もバス路線が乗り入れています。かつての駅舎はバス待合所として活用されており、以下のバス路線が利用可能です。

JR九州バス:
鹿児島駅行き（入来・薩摩郡山・鹿児島中央駅経由）
薩摩中央高校行き
南国交通バス:
鹿児島空港行き（エアポートシャトル）
出水駅・阿久根駅行き
大口行き（宮之城温泉・求名経由）
大村循環（佐志駅・広橋・祁答院中前方面）
神子口行き（宮之城温泉経由）
胡摩目行き（広橋・永野駅経由）
いわさきバス:
上川内行き（東郷・川内駅経由）
入来駅行き（山崎経由）
宮之城温泉行き
神村学園前行き（川内駅・串木野経由）

廃止後の状況

駅跡地は「宮之城駅鉄道記念館」として整備され、内部を見学することができます。記念館には、宮之城線の歴史や駅に関する資料が展示されています。また、鉄道記念館がある建物はバス待合所としても機能しており、地域住民にとって重要な交通拠点となっています。バス停の名称は、各社によって異なり、鹿児島交通は「宮之城駅」、JRバスは「宮之城」、南国バスは「鉄道記念館前（宮之城）」を使用しています。駅前の交差点名も「宮之城駅前」として、国鉄時代から使われている標識が残されています。

隣の駅

宮之城線

* 船木駅 - 宮之城駅 - 佐志駅

まとめ

宮之城駅は、かつて地域の人々の生活を支えた鉄道駅でした。廃止後も、鉄道記念館やバス待合所として活用されており、その歴史を後世に伝えています。駅周辺は、今も交通の要衝として重要な役割を果たしています。

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