宮崎県道・鹿児島県道1号小林えびの高原牧園線

宮崎県道・鹿児島県道1号小林えびの高原牧園線

宮崎県道・鹿児島県道1号小林えびの高原牧園線は、宮崎県小林市と鹿児島県霧島市を結ぶ主要地方道です。この道路は、九州南部の霧島錦江湾国立公園内、霧島火山群を縫うように走っており、豊かな自然と変化に富んだ景観が魅力です。

概要

起点は宮崎県小林市細野、終点は鹿児島県霧島市牧園町高千穂です。かつては、えびの高原を境に、鹿児島県側が「霧島道路」または「霧島スカイライン」、宮崎県側が「えびのスカイライン」と呼ばれる有料[[道路]]でした。しかし、1985年に無料開放され、現在では多くの観光客や地元住民に利用されています。沿道には、えびの高原、韓国岳、不動池、大浪池、霧島温泉郷などの名所が点在し、特に秋の紅葉シーズンは多くの観光客で賑わいます。鹿児島県側の硫黄谷付近は、急カーブが連続する峠道ですが、その周辺では熱水や噴気が噴出している箇所もあり、独特の景観が見られます。ただし、硫黄山の火山活動状況によっては通行止めになる場合があり、注意が必要です。

路線データ

起点: 宮崎県小林市細野（西町交差点、国道221号交点）
終点: 鹿児島県霧島市牧園町高千穂（霧島温泉丸尾交差点、国道223号交点）
主な経由地: 宮崎県えびの市
総延長:
宮崎県管内：24.225 km
鹿児島県管内：不明

歴史

宮崎県内の区間は、かつて「県道小林韓国岳線」または「北霧島道路」と呼ばれていました。1954年に工事が開始され、1958年に完成しました。この道路の開通は、えびの高原の観光開発を大きく進めるきっかけとなりました。

1957年: 南霧島道路として一部区間が供用開始
1958年: 北霧島道路として一部区間が供用開始
1961年: 残りの区間が供用開始し、名称を霧島道路に改称
1965年: 宮崎県、鹿児島県がそれぞれ路線認定
1972年: 路線名を「小林えびの高原牧園線」に改称
1985年: 日本道路公団により一部区間が無料開放
1993年: 主要地方道に指定
2016年: 霧島山の火山活動により一部区間が通行止め
2022年: 一部区間の通行止めが条件付きで解除

路線状況

通称
えびのスカイライン（小林I.C入口交差点 - 霧島温泉丸尾交差点）
霧島高原道路（小林I.C入口交差点 - 霧島温泉丸尾交差点）
かごしまロマン街道

重複区間
宮崎県道53号京町小林線（宮崎県小林市細野・南町交差点 - 小林市南西方・生駒高原入口交差点）

道路施設

橋梁
宮崎県
孝の子橋（辻の堂川、小林市）
出の山橋（宮崎自動車道、小林市）
生駒橋（巣の浦川、小林市）
鹿児島県
硫黄橋（中津川、霧島市）
夕霧橋（中津川、霧島市）
明礬橋（中津川、霧島市）
栄之尾橋（霧島市）

地理

道路沿線は、森林地帯やえびの高原の広大な草原など、変化に富んだ景観が楽しめます。特に、霧島連山の最高峰である韓国岳（標高1,700m）を望む風景は圧巻です。えびの高原から不動池方面へ進むと、賽の河原と呼ばれる荒涼とした風景が広がります。また、霧島は坂本龍馬が新婚旅行で訪れた地としても知られています。

通過する自治体

宮崎県：小林市、えびの市
鹿児島県：霧島市

交差する道路

(詳細な情報については、関連地図を参照してください)

交差する鉄道

吉都線（鉄道橋桁） - 愛称：えびの高原線

沿線

えびの高原
韓国岳
不動池
大浪池
硫黄山
* 霧島温泉郷

その他

この道路は、四季折々の美しい自然を楽しむことができるドライブコースとして人気があります。特に秋の紅葉シーズンは、山々が色鮮やかに染まり、多くの観光客が訪れます。ただし、冬期は路面凍結によるチェーン規制が行われる場合があるため、注意が必要です。また、硫黄山の火山活動状況によっては、通行止めになる場合があるため、事前に情報を確認することをおすすめします。

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