霧島錦江湾国立公園

霧島錦江湾国立公園

霧島錦江湾国立公園は、南九州の主要な景勝地を包括する国立公園であり、鹿児島県と宮崎県にまたがっています。この公園は、霧島地域と錦江湾地域の2つの主要なエリアで構成されており、それぞれが独特の自然美と特徴を持っています。

公園の概要

公園の主要な構成要素は、霧島山を中心とする霧島地域と、桜島や佐多岬などを含む錦江湾地域です。これらの地域は、活発な火山活動によって形成され、多様な地形と景観を有しています。また、一帯は霧島火山帯に属し、霧島温泉郷や指宿温泉などの豊富な温泉地が存在します。

2012年3月16日、公園は再編され、屋久島地域が独立して屋久島国立公園となり、姶良カルデラが新たに編入されました。この再編により、公園は現在の形となりました。

指定区域と面積

2018年8月10日の区域変更時点で、公園の陸域面積は合計36,605haで、鹿児島県が65%、宮崎県が35%を占めています。このうち、特別保護地区や特別地域など、保護の度合いに応じて区分されています。また、海域は概算で約37,000haに及び、海域公園地区も含まれています。

自然の特徴

霧島地域は、韓国岳をはじめとする20以上の火山と火口湖が点在し、シイやアカマツの自然林が広がっています。特に、ミヤマキリシマの開花時期には、山全体がピンク色に染まります。

一方、錦江湾地域は、活火山である桜島、九州最大の天然湖である池田湖、美しい円錐形の開聞岳、海食崖が発達した佐多岬など、多様な景観が特徴です。また、世界最北のマングローブ林や陸繋砂州の知林ヶ島など、珍しい自然現象も見られます。

火山

公園内には、霧島山、桜島、開聞岳などの火山があります。これらの火山は、公園の景観を特徴づける重要な要素です。特に桜島は、現在も活発な火山活動を続けており、そのダイナミックな姿を見ることができます。

歴史

1934年3月16日、霧島山周辺が霧島国立公園として、日本で最初の国立公園の一つに指定されました。その後、1964年に錦江湾地域と屋久島地域が編入され、霧島屋久国立公園に改称されました。2012年3月16日には、屋久島地域が独立して屋久島国立公園となり、残りの地域に姶良カルデラが加わり、現在の霧島錦江湾国立公園となりました。

主要な景勝地

霧島地域

高千穂峰
韓国岳
大浪池
御池
えびの高原
霧島神宮

錦江湾地域

桜島
池田湖
開聞岳
佐多岬
知林ヶ島
アコウの木
長崎鼻

関連情報

霧島ジオパーク
* 桜島・錦江湾ジオパーク

まとめ

霧島錦江湾国立公園は、多様な火山地形と豊かな自然に恵まれた国立公園です。温泉や景勝地が多く、訪れる人々を魅了し続けています。

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