小山田町 (鹿児島市)

小山田町の概要

鹿児島市小山田町は、市の北部に位置し、甲突川の中流域にあります。人口は約2200人、1100世帯以上が暮らしています（2020年時点）。町内には上、中ノ甲、上原、名越、下、永吉の6つの町内会があり、地域コミュニティが形成されています。北西部の郡山地域から甲突川が南東に流れ、国道3号と328号が交差する交通の要衝でもあります。

地理

小山田町は、鹿児島市の北西端に位置し、北は郡山町、東は東俣町、南は犬迫町、日置市伊集院町竹之山、西は日置市伊集院町中川、鹿児島市西俣町、東は川田町、皆与志町と接しています。町内を甲突川が流れ、周辺には山や丘陵が広がっています。近年では、鹿児島県道210号小山田谷山線のバイパス開通により、鹿児島市南部方面へのアクセスが向上しました。

河川

町内には以下の河川が流れています。

甲突川
川田川
東俣川
小山田川

これらの河川は、町の景観を形作るだけでなく、農業用水としても利用されています。

歴史

中世

小山田という地名は、鎌倉時代から見られ、薩摩国満家院の一部でした。満家院は、加治木氏が領主となり、その後税所氏が領地を得ました。南北朝時代から室町時代にかけては、伊集院氏の影響力が強まり、小山田城を巡って島津氏との間で争いがありました。

近世

江戸時代には、薩摩国日置郡鹿児島近在に属していました。村高は時代によって変動しましたが、約2000石程度でした。また、鹿児島近在の中では遠名とされていました。遅くとも1871年以前に日置郡から鹿児島郡に移管されています。

町村制施行以後

1889年の町村制施行により、小山田村は周辺の村々と合併し、鹿児島郡伊敷村の一部となりました。その後、1950年に伊敷村が鹿児島市に編入された際、大字小山田は小山田町となりました。

1898年には、九州初の水力発電所が甲突川に建設され、鹿児島市街の電灯や陸軍兵営に電力を供給しました。この発電所は現在も稼働しており、町の歴史を今に伝えています。

1993年の平成5年8月豪雨では、甲突川の氾濫により国道3号が甚大な被害を受けましたが、その後の河川改修により復旧しました。

2000年代には、営農団地の造成や県道のバイパス開通などが行われ、町の発展に貢献しています。

人口

1995年以降の人口は以下の通りです。

施設

公共施設

鹿児島市北部斎場
鹿児島市竹産業振興センター

教育施設

鹿児島市立小山田小学校
惠光幼稚園

郵便局

鹿児島西郵便局
鹿児島小山田簡易郵便局

寺社

諏訪神社
本願寺鹿児島別院小山田出張所
高城神社
秋葉神社

交通

道路

国道3号
国道328号
鹿児島県道210号小山田谷山線
鹿児島県道211号小山田川田蒲生線

まとめ

小山田町は、豊かな自然と歴史を持つ町です。交通の便も良く、住みやすい環境が整っています。歴史的な出来事を経て、現代に至るまで、この地域は人々の生活を支え続けてきました。

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