伊集院町中川

鹿児島県日置市伊集院町中川について

伊集院町中川は、鹿児島県日置市の中部に位置する地域です。旧薩摩国日置郡伊集院郷に属し、その歴史は鎌倉時代にまで遡ります。現在の郵便番号は899-2514で、2020年10月1日時点での人口は286人、世帯数は131世帯となっています。

地理

地域は、日置市の中央部に位置し、神之川の上流域に広がっています。北には鹿児島市有屋田町や西俣町、南には伊集院町竹之山、西には伊集院町土橋、東には鹿児島市小山田町、そして西には伊集院町麦生田が隣接しています。地域北部を東西に国道3号線が走り、神之川が鹿児島市と伊集院町麦生田の境界を流れています。集落は南部の丘陵中腹に位置し、その台地では「中川苺」が栽培されています。

河川

神之川

歴史

中川の成立と中世

「中川」という地名は、鎌倉時代から見られ、薩摩国伊集院の一部でした。建久8年の薩摩国図田帳にはその名は見られませんが、建長5年の満家院西俣名主法橋栄尊申状に初めて登場します。この申状が書かれた頃までは、中川は土橋の一部であったと考えられています。南北朝時代以降、伊集院氏の支配下に入りますが、宝徳2年に伊集院煕久が肥後へ逃亡したことで、島津氏の直轄領となりました。

近世の中川

江戸時代には、中川村は薩摩国日置郡伊集院郷の一部でした。村高は天明8年の記録で316石余り、天保郷帳では339石余り、旧高旧領取調帳では323石余りであったとされています。

町村制施行以後

1889年（明治22年）の町村制施行により、伊集院郷の中部が中伊集院村となり、中川村は中伊集院村の大字「中川」となりました。1936年（昭和11年）に中伊集院村は町制を施行し伊集院町となり、中川は伊集院町の大字となりました。1998年には郡山町大字西俣の一部と竹之山の一部を編入しています。2005年（平成17年）には伊集院町が周辺の町村と合併して日置市となり、大字名が「伊集院町中川」と改称されました。

字域の変遷

字域については、合併協議会で「字の区域は、現行どおりとし、現行の字の名称の前に当該字の属する合併前の町の名称を付し、字の名称を変更する。」と協定され、現在に至ります。

人口

国勢調査に基づいた人口の推移は以下の通りです。

	1995年	2000年	2005年	2010年	2015年	2020年
:-	-:	-:	-:	-:	-:	---:
人口	375	339	320	315	285	286

施設

公共

中川公民館

寺社

春日神社：武甕槌神、経津主神、天津児屋根命を祀る神社で、創建年は不明ですが、永正5年に修造された棟札が残っています。

小・中学校の学区

市立小・中学校に通う場合、学区（校区）は以下の通りです。

小学校：
中学校：

交通

道路

一般国道
国道3号

脚注

参考文献

角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 46 鹿児島県』角川書店、1983年。ISBN 978-4040014609

関連項目

* 中川（曖昧さ回避ページ）

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