小部春美

小部春美

小部春美（こべ はるみ、1962年4月6日 - ）は、日本の財務官僚。女性として初めて国税局長に就任し、その後、財務総合政策研究所副所長を経て、現在は政策研究大学院大学教授を務めています。

人物

東京都出身。東京大学教養学部文科Ⅲ類から東京大学法学部に進み、1985年に卒業後、大蔵省（現財務省）に入省しました。国際金融局投資第一課に配属され、世界銀行を担当したのを皮切りに、国際金融畑を歩みます。

1986年6月には大蔵省国際金融局開発機関課、同年7月には大蔵省国際金融局総務課に勤務。1987年5月からはロンドン大学へ留学し、国際的な視野を広げました。帰国後の1988年7月には大蔵省理財局総務課企画係長に就任。

1991年7月には名古屋国税局掛川税務署長に任命され、税務行政の現場を経験。その後、外務省欧州連合日本政府代表部参事官などを経て、2003年7月に財務省大臣官房企画官兼財務省国際局国際機構課に異動。2005年には東京国税局課税第一部長、2006年には国税庁課税部酒税課長、2008年には国税庁調査査察部調査課長を歴任しました。

2010年には財務省関税局業務課長に就任。国税庁長官官房企画課長を経て、2011年7月には国税庁会計課長に就任しました。2013年6月には女性初の広島国税局長に任命され、注目を集めました。

2014年には財務省大臣官房審議官（関税局担当）、2016年6月には財務省大臣官房サイバーセキュリティ・情報化審議官を歴任し、財務省におけるサイバーセキュリティ対策や情報化推進に貢献しました。2018年7月には財務省大臣官房審議官（官房担当）兼財務総合政策研究所副所長に就任。

2019年には政策研究大学院大学の榎本直樹教授となりました。2021年7月10日に財務省を退官。同年11月1日には、あいおいニッセイ同和損害保険の顧問に就任しました。2022年にはアマダの取締役、2023年にはレーサムの取締役（監査等委員）に就任し、多方面で活躍しています。

大蔵省同期

小部春美の大蔵省入省同期には、可部哲生国税庁長官、藤井健志内閣官房副長官補、矢野康治財務事務次官、岡村健司財務官、中島淳一金融庁長官、森田宗男金融国際審議官、中井徳太郎環境事務次官、岡本直之国土交通省政策統括官、中尾睦内閣官房TPP等政府対策本部国内調整統括官、野島透九州財務局長、川嶋真造幣局理事長、田中秀明明治大学教授などがいます。

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