巛部

巛部についての詳細

巛部（せんぶ）は、漢字を部首に基づいて分類する際の一つのグループです。康熙字典において、これは214部首の中で47番目に位置しており、部首の中では3画を有する18番目の部首として知られています。

巛の意味と象徴

「巛」という字は、水流を象徴し、川を意味します。この字は元来「川」の本字でもあり、特に偏旁としての意味符は川の流れに関連しているものを示しています。したがって、巛部は「川」に関する意味を持つ漢字を集めた部首となります。また、「く」という字は「回る」という意味も持っているため、巛部に関連する漢字の中には、流れや巡ることを連想させるものが多いと言えるでしょう。

部首の通称

巛部には、地域によって異なる呼び名があります。日本では「かわ」や「まがりがわ」、「まげかわ」、「さんぼんがわ（三本川）」などと呼ばれています。一方、中国語圏では「三拐」と呼ばれ、韓国では「개미허리부（gaemi heori bu）」、つまり「蟻の腰の部」とされています。また、英語圏では「Radical river」として知られています。

部首字とその音訓

巛部の部首字は「巛」であり、広韻や詩韻、三十六字母においても多くの関連情報があります。例えば、広韻では「昌縁切」や「仙韻」、詩韻では「先韻」や「平声」と結びついています。日本語においては、「セン」という音が漢音や呉音として使われ、訓読みでは「かわ」になります。中国語ではピンインが「chuān」となり、注音では「ㄔㄨㄢ」と表記されます。また、朝鮮語では「내（nae、かわ）」や「천（cheon）」と読まれます。

例字

巛部に属する漢字のいくつかの例としては、「川」、「州」、「巡」、「巟」などがあり、これらは意符や音符として部首字の巛を含むものです。また、「巠」や「巢」（巣は木部に属します）、「巤」などは、筆画に部首字を含んでいる漢字として有名です。さらに、同じ部首内であっても「兪」は入部に、そして「邕」は邑部に分類されます。

他にも、巛部には「𡿨」や「巜」と呼ばれる漢字が存在し、これらはそれぞれ1本または2本の筆画の特徴を持っています。なお、説文解字の中では、これらの文字も独立した部首として扱われていました。

このように、巛部は漢字において川や水流に関連する多くの要素をまとめる重要な部首であり、その知識は漢字を理解する上で欠かせない要素となっています。

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