平井信四郎

平井信四郎について

平井信四郎（ひらい のぶしろう）は明治8年6月8日に生まれ、昭和16年12月26日に亡くなった、日本の実業家であり政治家です。彼は岐阜県可児郡上之郷村（現在の御嵩町）で、酒造業を営む平井儀三郎の二男として育ちました。平井の人物像を理解するには、彼が活動した地域とその経歴に着目することが不可欠です。

彼は、地域のために多くの公職を務めました。上之郷村会議員や村長を始め、可児郡会議員や岐阜県会議員にまで上り詰め、その後、同県の副議長や議長としても重要な役を果たしました。こうした役職を通じて、平井は地域社会における様々な問題に取り組み、経済や福祉の向上に力を注ぎました。彼はまた、所得税調査委員や東美鉄道、東濃石材工業、鬼岩温泉の各株式会社の社長を経験し、美濃合同銀行の取締役も務めるなど、実業界でも幅広く活動しました。

政治の道に進む前、平井信四郎はその地域に根付いた活動を重視し、地元の発展に寄与する姿勢を貫いていました。1928年に行われた第16回衆議院議員総選挙において、岐阜3区から立憲政友会の公認を受けて立候補し、初当選を果たします。これ以降、彼は連続して3回当選を果たすことになります。

特に、1930年の第17回衆議院議員総選挙で再選を獲得し、さらに1932年の第18回衆議院議員総選挙でも三選を果たしました。このように、彼の政治キャリアは順調に推移し、地元の代表として多くの議会活動に参加しました。選挙での成功の背後には、彼の地域社会への貢献や信頼があったことは間違いありません。

ただし、彼は1936年の第19回衆議院議員総選挙には立候補せず、その後1941年にこの世を去ることになります。平井信四郎の政治家としての業績は、岐阜県及びその周辺地域において、今日の発展に繋がる土台を築いたとも言えるでしょう。

平井の人生に関連する資料としては、人事興信所編の『人事興信録 第8版』や、衆議院事務局が発行した『総選挙衆議院議員略歴 第1回乃至第20回』、さらには日本国政調査会編の『衆議院名鑑』などが存在します。これらの資料からは、彼の経歴や彼が果たした役割を知ることができるでしょう。大蔵省印刷局が制作した『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』も、彼の政治を振り返る際に役立つ情報を提供しています。

平井信四郎の生涯と業績は、地域の発展や国政におけるその貢献から、多くの人々に影響を与え続けています。

もう一度検索