新城（太魯閣）駅

新城（太魯閣）駅について

新城（太魯閣）駅は、台湾花蓮県新城郷に位置する台湾鉄路管理局（台鉄）北廻線の駅です。二等駅に分類され、各級の列車が停車します。駅名は、近くに位置する太魯閣国家公園に由来しており、この地域への観光の重要な拠点となっています。駅の所在地は、蘇澳新駅から62.9km、太魯閣国家公園の北側入口まで3km、花蓮市からは17kmの距離にあります。

歴史

新城駅は、北廻線の部分開通時に設置されました。当初は所在地の郷名から「新城駅」と名付けられましたが、宜蘭線にも同名の駅が存在したため、そちらが聖湖駅（後に新馬駅に再改名）と改名されました。

1975年7月26日：新城駅が設置されました。
1975年9月28日：花蓮新駅との間で貨物輸送が開始されました。初期には、亞洲水泥花蓮工場からのセメント輸送が主な役割でした。
1979年2月8日：和平駅までの延伸に伴い、旅客営業を開始しました。
2007年4月：地元住民の要望と花蓮県政府の尽力により、駅名を「太魯閣駅」へ変更することが決定されました。駅名変更前から、近隣の道路標識には「太魯閣駅」と表示されるようになり、同年4月23日に元の駅名に併記する方式が正式に決定されました。
2016年3月14日：新駅舎にパブリックアートが設置され、駅の美観が向上しました。

駅構造

新城（太魯閣）駅は、2面4線の島式ホームを持つ地上駅です。以下のような構造になっています。


→（側線）
□（島式ホーム）
→（本線）
←（本線）
□（島式ホーム）
←（側線）

利用状況

新城（太魯閣）駅は、台湾東部の観光拠点として重要な役割を担っています。特に、馬英九政権中盤以降の2010年代には、蘇花公路の安全上の懸念から、多くの中国人団体観光客が蘇澳新駅との間で列車を片道利用する傾向にあり、乗車客数が下車客数を大きく上回る状況が見られました。

駅周辺

新城（太魯閣）駅周辺には、以下の施設や観光スポットがあります。

太魯閣国家公園：駅名の由来となった自然豊かな国立公園です。
亞洲水泥（セメント）花蓮工場：駅の開業当初から貨物輸送で関係が深い工場です。
ギャラリー：駅舎内や周辺には、地域のアート作品が展示されています。

隣の駅

台湾鉄路管理局北廻線における隣の駅は以下の通りです。

崇徳駅
景美駅

外部リンク

台湾鉄路管理局
駅と周辺情報>新城（日本語）（中国語）（英語）
（旧）花蓮運務段 新城 (太魯閣) - ウェイバックマシン
（旧）Sincheng Station - ウェイバックマシン

新城（太魯閣）駅は、その歴史と地域的な重要性から、多くの人々に利用される駅です。

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