新小川町

新小川町について

新小川町（しんおがわまち）は、東京都新宿区の北東部に位置する町名です。住居表示が実施されており、「丁目」は設定されていません。この地域は、神田川に面した南北に長い長方形の形をしており、文京区との間に5つの橋が架かっています。

地理

新小川町は、神田川沿いの平地に位置しており、坂はほとんどありません。しかし、かつては川沿いの地盤が低いため、大雨の度に浸水被害に悩まされていました。1990年頃に分水路が整備されたことで、浸水のリスクは大幅に軽減されました。この地域は、オフィスと住宅が混在しており、特に出版・印刷関連の事業所が多いのが特徴です。

同潤会江戸川アパート

1934年（昭和9年）には、同潤会によって江戸川アパートメントが建設されました。当時としては珍しい、エレベーターやセントラルヒーティング、娯楽室、理髪店、共同浴場などを備えた豪華なアパートで、多くの著名人が居住していました。残念ながら老朽化のため2003年に解体されましたが、跡地に建てられたマンションには、ステンドグラスや階段の手摺などが再利用されています。

歴史

新小川町の歴史は、1658年（万治元年）に白鳥池を埋め立て、神田小川町の住人を集団移住させたことに始まります。その後、武家屋敷を中心に住宅街として発展しました。明治時代には、小石川区、次いで牛込区の一部となり、1947年（昭和22年）には新宿区に編入されました。1982年（昭和57年）には、住居表示が実施され、現在の「新小川町」となりました。

人口と世帯数

2023年（令和5年）1月1日現在、新小川町の世帯数は2,117世帯、人口は3,340人です。

学区

新小川町は、全域が新宿区立津久戸小学校と新宿区立牛込第三中学校の学区となっています。

交通

新小川町の最寄り駅は、飯田橋駅です。JR総武線、東京メトロ東西線、東京メトロ有楽町線、東京メトロ南北線、都営地下鉄大江戸線が利用可能で、交通の便は非常に良いです。また、都営バスの停留所も近くにあり、幹線道路や首都高速道路の出入り口も利用できます。かつては都電も通っていましたが、1968年に廃止されました。

事業所

2021年の経済センサスによると、新小川町には193の事業所があり、3,596人の従業員が働いています。

主な施設

新小川町には、東京創元社、成美堂出版、朝倉書店などの出版社や、東京電力新小川町変電所などの施設があります。

ゆかりのある人物

新小川町には、青地四郎（地主）、安部磯雄（早稲田大学教授、政治家）、大岡昇平（小説家）、久我常通（侯爵）、久我通久（名望家）、佐藤胖（会社役員）、中川秀直（衆議院議員）、藤田嗣治（画家）、本居豊穎（名望家）など、多くの著名人が居住、またはゆかりがありました。

その他

新小川町の郵便番号は162-0814で、牛込郵便局が管轄しています。

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