新屋敷町 (鹿児島市)

鹿児島市新屋敷町について

新屋敷町は、鹿児島県鹿児島市の中心部に位置する町です。甲突川下流域の左岸に広がり、北は樋之口町や加治屋町、南は下荒田、西は高麗町、東は甲突町や南林寺町に隣接しています。この地域は、かつて薩摩藩の武家屋敷があった場所で、歴史的な背景を色濃く残しています。

地理と交通

新屋敷町は、鹿児島市の中心部に位置し、交通の便が良いのが特徴です。町域の西部には鹿児島県道20号鹿児島加世田線と鹿児島市電が通っており、新屋敷電停が利用できます。また、北端にはナポリ通り、中央部には城南大通りが東西に走っており、車のアクセスも容易です。町の中央部には、鹿児島県警察の筆頭警察署である鹿児島中央警察署があります。

歴史

新屋敷町の歴史は古く、江戸時代末期には船魂神社付近が加子町と呼ばれ、薩摩藩水軍の基地が置かれていました。明治時代に入ると水軍基地は下荒田に移転しましたが、この地域は明治初期には新屋敷通町として、士族が多く住む場所でした。1889年（明治22年）には、市制施行により鹿児島市の一部となり、その後、新屋敷通町から「通」の文字が取れて「新屋敷町」となりました。1963年（昭和38年）には、住居表示の実施に伴い、周辺地域の一部を編入、同時に町全域で住居表示が実施されました。

河川

新屋敷町には、以下の河川が流れています。

甲突川
清滝川

これらの河川は、町の景観を形成する上で重要な役割を果たしています。

町域の変遷

新屋敷町は、その歴史の中で町域の変更を経験してきました。特に、1963年の住居表示実施の際には、周辺の町との境界が一部変更されています。

人口

1995年以降の国勢調査によると、新屋敷町の人口は以下の通りです。

1995年
2000年
2005年
2010年
2015年
2020年：人口3,569人、世帯数2,439世帯

施設

新屋敷町には、様々な公共施設や教育施設があります。

公共施設

鹿児島県警察鹿児島中央警察署
甲東福祉館
新屋敷公園
塩釜公園
甲突川左岸緑地

教育施設

今村学園ライセンスアカデミー
アソカ幼稚園
二葉園保育所

寺社

船魂神社

企業

川商ハウス本社
西日本シロアリ本社

新屋敷町出身の著名人

新屋敷町出身の著名人としては、以下の方々が挙げられます。

黒田清隆（第2代内閣総理大臣）
時任為基（元県知事、貴族院議員）
湯地定基（薩摩藩士、根室県令、元老院議官、貴族院議員）
安藤照（彫刻家、西郷隆盛像作者）
三原重雄（陸軍少将）
高田雅夫（舞踊家）

学区

新屋敷町の小・中学校の学区は以下の通りです。

小学校：
中学校：

交通

道路

主要地方道：鹿児島県道20号鹿児島加世田線

鉄道

* 鹿児島市交通局：新屋敷電停

まとめ

新屋敷町は、歴史と現代が融合した魅力的な町です。交通の便が良く、生活に必要な施設も揃っているため、住みやすい地域と言えるでしょう。かつての武家屋敷の面影を残しつつ、新しい文化も取り入れながら発展を続けています。

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