新村礼子

新村礼子：日本の舞台とスクリーンを彩った名女優

新村礼子（1928年2月17日 - 2011年3月23日）は、日本の女優、声優として長く活躍した人物です。東京都出身で、共立女子専門学校（現・共立女子大学）卒業後、文学座や劇団雲を経て、1976年から劇団昴に所属しました。

舞台を中心に活動しながら、テレビドラマ、映画、吹き替えなど幅広い分野で活躍。そのキャリアは実に60年以上に及び、数多くの作品に出演しました。

特にテレビドラマでの活躍は目覚ましく、『ザ・ガードマン』や『時間ですよ』といった人気作品にレギュラー出演した他、『帰ってきたウルトラマン』、『男たちの旅路』、『土曜ワイド劇場』など、様々なジャンルの作品に出演。脇役ながら、存在感のある演技で視聴者の印象に深く刻まれました。

映画では、山田洋次監督作品『男はつらいよ 柴又慕情』への出演や、『どですかでん』などの作品を通して、その演技力を遺憾なく発揮。

さらに、吹き替えの分野でも活躍し、『タワーリング・インフェルノ』、『ハリーとトント』、『ミザリー』など、多くの洋画で重要な役柄を担当しました。

彼女の演技は、年齢や役柄を問わず、常に高い評価を得ていました。

1992年には、舞台『セールスマンの死』での演技が認められ、第27回紀伊國屋演劇賞を受賞。演技派女優としての実力を証明しました。

舞台、テレビ、映画、吹き替えと、多様な表現方法を駆使した彼女の演技は、日本の演劇・映像界に大きな足跡を残しました。

夫は、同じく劇団昴に所属していた俳優の内田稔氏。

2011年3月23日、慢性閉塞性肺疾患のため83歳で亡くなりました。日本の演劇史に燦然と輝く、名女優の生涯でした。

主要出演作品

テレビドラマ

ザ・ガードマン (TBS)
松本清張シリーズ (KTV)
風 (TBS)
キイハンター (TBS)
時間ですよ (TBS)
帰ってきたウルトラマン (TBS)
NHK連続テレビ小説「藍より青く」(NHK)
雑居時代 (NTV)
ポーラテレビ小説「愛子」(TBS)
岸辺のアルバム (TBS)
快傑ズバット (12ch)
男たちの旅路 (NHK)
横溝正史シリーズII / 仮面劇場 (MBS)
男!あばれはっちゃく (テレビ朝日)
銀河テレビ小説 (NHK) 「まわりみち」「憤激の恋」
土曜ワイド劇場 (ANB、ABC)
ザ・サスペンス (TBS)
裸の大将放浪記 (KTV)
プロゴルファー祈子 (CX)
[愛しあってるかい!]
腕におぼえあり (NHK)
火曜サスペンス劇場 (NTV)
金田一耕助シリーズ「悪霊島」(TBS)

映画

南の風と波 (東宝)
妻として女として (東宝)
どですかでん (東宝)
男はつらいよ 柴又慕情 (松竹)
旅の重さ (松竹)
愛を乞うひと (東宝)

アニメ

MASTERキートン
哀しみのベラドンナ
銀河鉄道の夜
パッチンして! おばあちゃん

吹き替え

続・青い体験
タワーリング・インフェルノ
南部の唄
ハリーとトント
ラ・ブーム
ミザリー
ニューヨーク東8番街の奇跡
はるかな国の兄弟
オズの魔法使い
灰色の家の秘密
探偵スヌープ姉妹
花嫁の父
ひとすじの道
弁護士ジャッド
ママは太陽
* 陽気なネルソン

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