新潟県県央地域

新潟県県央地域

新潟県県央地域は、新潟県の中央部に位置し、三条市、燕市、加茂市、田上町、弥彦村を中心とする地域です。一般的にはこれらの5市町村を指しますが、周辺地域を含むこともあります。県央地域は、金属加工業が盛んであり、特に燕三条地域は、刃物や食器の産地として有名です。

概要

県央地域は、新潟県の中越地方の東部から下越地方の西部にまたがる地域です。大河津分水より北、新潟市より南に位置します。この地域の中核をなす三条市と燕市周辺は、燕三条地方または三条燕地方とも呼ばれます。県央地域は、金属加工製品の全国有数の産地として知られており、ステンレス魔法瓶の最大手であるサーモスの新潟事業所もこの地域にあります。

名称

県央という名称は、新潟県の中央付近に位置することに由来します。県庁や病院、企業・学校などの公的施設名にも使用され、新潟県立県央基幹病院や新潟県央工業高等学校などの例があります。また、燕三条駅周辺の店舗名にも使われ、イオン県央店やイオンシネマ県央などが挙げられます。一方で、「県央」という地域呼称は、他の県でも使われており、混同される可能性もあります。また、新潟県外からは「県央」がどの範囲を指すのか分かりにくいという指摘もあります。そのため、三条市と燕市が出資する新潟県県央地域地場産業振興センターは、2010年に「燕三条地場産業振興センター」に改称しました。

範囲

県央地域は、旧越後国蒲原郡の南蒲原郡の中北部と西蒲原郡の南西部を範囲とします。現在の行政区画では、三条市、燕市、加茂市、田上町、弥彦村の5市町村が主な構成です。2015年の国勢調査によれば、新潟県の人口重心は燕市内の小池地区に位置しており、県央地域は人口分布の面でも新潟県の中央部と言えます。ただし、新潟県域の重心点は、三条市に隣接する見附市葛巻にあります。見附市は「新潟県のどまんなか」と標榜しており、「県央」と「新潟県の中央」は必ずしも一致しません。また、見附市には県央メジカルセンターがあるなど、見附市が県央地域に含まれる例もあります。

地域内の関係

県央地域の中心部である三条市と燕市の境界付近には、上越新幹線燕三条駅や北陸自動車道三条燕ICがあり、これらを中心に一体的な都市圏を形成しています。歴史や文化面でも共通点が多く、地域間の連携は強いです。しかし、県央地域を一体化するような市町村合併は実現していません。2001年から2005年にかけての平成の大合併の際、県央地域を構成する7市町村に対して新潟県が合併案を提示しましたが、住民投票での反対や住民意向調査の結果により、三条市と燕市の合併は実現しませんでした。結果として、現在の三条市と燕市の形となりました。

経済・産業・文化

金属製品

県央地域は、古くから金属加工業が盛んで、日本有数の金属製品の産地です。特に、三条市周辺では刃物や工具類、燕市周辺では食器類が有名です。その技術と品質は国内だけでなく、世界的にも高く評価されています。

木工業

加茂市周辺では、木工業も盛んです。特に桐箪笥の製造は全国トップクラスです。

構成自治体・地域

下越地方

燕市（旧燕市、旧吉田町、旧分水町）
弥彦村
※ 新潟市西蒲区の南西部（旧岩室村など）が含まれる場合もあります。

中越地方

三条市（旧三条市、旧栄町、旧下田村）
加茂市
田上町
※ 見附市や長岡市の北部（旧寺泊町など）が含まれる場合もあります。

都市雇用圏

県央地域は、金本良嗣・徳岡一幸によって提案された都市圏です。燕市は三条市を上回る通勤通学率がありますが、新潟都市圏ではなく三条都市圏に分類されています。

交通

鉄道

JR東日本
上越新幹線：燕三条駅
信越本線
越後線
弥彦線
廃線
蒲原鉄道線
新潟交通電車線
旧国鉄弥彦線

道路

高速道路
北陸自動車道
三条燕インターチェンジ
栄パーキングエリア・栄スマートインターチェンジ
一般国道

マスコミ

新聞社
三條新聞
コミュニティFM
燕三条エフエム放送（ラヂオは〜と）

関連項目

下越地方
中越地方
新潟都市圏
にいがた県央マイスター制度
双子都市
県央地域（他県を含む）

外部リンク

財団法人 燕三条地場産業振興センター
燕三条wiki
燕三条まちあるき
燕三条ラーメン王国
県央東部合併研究会関連データ ケンオー・ドットコム

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