日吉駅 (神奈川県)

日吉駅

日吉駅は、神奈川県横浜市港北区に位置する、東急電鉄と横浜市交通局の駅です。東急電鉄の駅は日吉二丁目に、横浜市営地下鉄の駅は日吉四丁目にあります。複数の路線が乗り入れる接続駅として、地域住民や学生にとって重要な交通拠点となっています。

乗り入れ路線

日吉駅には、以下の2社局4路線が乗り入れています。

東急電鉄
東横線 - 駅番号「TY13」
目黒線 - 当駅が終点。駅番号「MG13」
東急新横浜線 - 当駅が終点。駅番号「SH03」

横浜市交通局
グリーンライン - 当駅が終点。駅番号「G10」

歴史

日吉駅周辺は、東急電鉄の前身である東京横浜電鉄が最初に土地を取得した場所であり、東急電鉄発祥の地とされています。1956年には「東急電鐵発祥之地」の記念碑が建立されましたが、2003年に元住吉駅構内の「東急教習所」に移設されました。

開業から改良工事

1926年（大正15年）2月14日 - 東京横浜電鉄が開業。開業時は相対式ホームでした。
1936年（昭和11年） - 島式2面4線の橋上駅となりました。
1964年（昭和39年）6月 - 日比谷線相互直通運転の折り返し用に貨物線を廃止し、引き上げ線が2線設置されました。地下通路及び東口改札も供用開始されました。
1974年（昭和49年）6月1日 - 自動改札機が設置されました。
1988年（昭和63年）3月11日 - 改良工事が着手され、工事期間中は1面2線で運行されました。急行の待避は元住吉駅で行われ、日比谷線直通は菊名駅まで運転されました。
1989年（平成元年）4月1日 - 上り線が下り線の旧待避線に移設されました。
1990年（平成2年）
4月7日 - 上り線が地下化されました（現行の4番線位置）。
8月31日 - 下り線も地下化されました（現在の3番線を暫定的に使用）。
1991年（平成3年）
5月29日 - 下り線が本設の1番線に移設され、現行の下り線ホームが使用開始されました。
11月22日 - 改良工事が完了し、半地下の2面4線の駅となりました。同時に日比谷線直通は日中が当駅での折り返しに変更されました。
1995年（平成7年）7月 - ホームの真上に東急百貨店が完成しました。
1999年（平成11年） - 関東の駅百選に選定されました。選定理由は「4層吹き抜けからやわらかな光が差し込む明るく開放的な駅」であるためです。
2003年（平成15年）3月19日 - 通勤特急が新設され、停車駅となりました。
2007年（平成19年）8月23日 - 目黒線への発着路線切り替えに伴う改良工事のため、特急の通過待ちや通勤特急・急行の待避は元住吉駅で行われ、日比谷線直通電車は終日菊名駅発着に変更されました。
2008年（平成20年）
3月7日 - 2・3番線（目黒線用ホーム）にホームドアが設置されました。
3月30日 - 横浜市営地下鉄グリーンラインが開業しました。
6月22日 - 目黒線武蔵小杉 - 当駅間が延伸開業しました。
2012年（平成24年）5月1日 - docomo Wi-Fiによる無線LANサービスが開始されました。
2023年（令和5年）3月18日 - 東急新横浜線が開通しました。

駅名の由来

駅設置当時に橘樹郡日吉村大字矢上字一本松に位置していたことから、地名が採用されました。

駅構造

東急電鉄

島式ホーム2面4線を有する半地下駅です。1988年から1991年にかけて行われた改良工事により、ホームは半地下化され、駅舎はホーム上に建設された人工地盤の上に立地しています。

外側2線を東横線の電車、内側2線を目黒線の電車が使用しています。また、外側・内側の両線から東急新横浜線に直通する電車も発着しています。
駅長所在駅であり、「日吉管内」として当駅と綱島駅を管理しています。
東急管理のトイレは1階の改札内にあり、多機能トイレも設置されています。
ホーム上にはエレベーターが設置されています。

横浜市営地下鉄

島式ホーム1面2線を有する地下駅です。東急線の駅とは直交しており、駅の半分は慶應義塾大学日吉キャンパス構内に位置しています。地下3階がコンコースおよび改札口、地下4階がホームとなっています。ステーションカラーはあか（薔薇色）です。

駅長所在駅であり、日吉管区駅として当駅 - 北山田間を管理しています。
駅のデザインテーマは「かたらいのひろば」で、学生の街としての「動」と住宅地としての「静」を表現しています。

利用状況

2008年に横浜市営地下鉄グリーンラインが開業したことにより、利用客は大幅に増加しました。

東急電鉄

東横線 - 2023年度の1日平均乗降人員は127,721人です。東横線内では武蔵小杉駅に次いで第5位です。
目黒線 - 2023年度の1日平均乗降人員は48,680人です。目黒線内では武蔵小山駅に次いで第3位です。
東急新横浜線 - 2023年度の1日平均乗降人員は7,109人です。

横浜市営地下鉄

2023年度の1日平均乗降人員は73,408人です。同局の中ではセンター北駅に次いで第5位です。

駅周辺

駅東側には慶應義塾大学日吉キャンパスがあり、学生向けの飲食店が多く見られます。駅西側は商店街と住宅街が広がっています。

主な施設

学校
慶應義塾大学 日吉キャンパス
慶應義塾大学 矢上キャンパス（理工学部）
慶應義塾高等学校
慶應義塾普通部
日本大学高等学校・中学校
東京綜合写真専門学校
資格の大原 日吉校
小売店
日吉東急avenue
もとまちユニオン 日吉店
その他
日吉公園
横浜市港北消防署日吉出張所
日吉駅内郵便局
日吉郵便局
コーエーテクモホールディングス本社
横浜銀行日吉支店

バス路線

東急バスと川崎鶴見臨港バスが運行する路線バス、および高速バスが発着しています。綱島街道沿いに0 - 4番乗り場、日吉東急avenue南側に5 - 7番乗り場が設置されています。

隣の駅

東急電鉄

東横線
特急：通過
通勤特急：武蔵小杉駅 - 日吉駅 - 菊名駅
急行：武蔵小杉駅 - 日吉駅 - 綱島駅
各駅停車：元住吉駅 - 日吉駅 - 綱島駅

目黒線
急行：武蔵小杉駅 - 日吉駅 - (東急新横浜線)
各駅停車：元住吉駅 - 日吉駅 - (東急新横浜線)

東急新横浜線
急行・各駅停車：(東横線・目黒線) - 日吉駅 - 新綱島駅

横浜市営地下鉄

グリーンライン
日吉本町駅 - 日吉駅

参考文献

宮田道一『東急の駅 今昔・昭和の面影』JTBパブリッシング、2008年

関連項目

日本の鉄道駅一覧
日吉駅 (京都府)

外部リンク

日吉駅（各駅情報） - 東急電鉄
* 横浜市営地下鉄 日吉駅

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