日月潭ロープウェイ

日月潭ロープウェイの概要

日月潭ロープウェイは、台湾中部の南投県に位置する日月潭と、人気のテーマパーク「九族文化村」を結ぶ全長1.877kmの索道です。このロープウェイは、台湾で初めてPFI（Private Finance Initiative）方式が導入された公共事業であり、BOO（Build-Operate-Own）方式で民間が自主的に建設・運営を行っています。

運営は中国青年救国団（救国団）が行っており、日月潭湖畔にあるアクティビティーセンター前から、卜吉山の二つの尾根を越えて九族文化村までを結んでいます。途中駅はなく、ゴンドラからは日月潭の美しい景色や埔里盆地の絶景を望むことができます。

2008年4月に着工し、2009年3月に完工、試運転を経て、同年12月28日に正式に開業しました。開業からわずか4ヶ月後の2010年4月には、累計利用者数が100万人に到達しました。九族文化村内には、園内を循環する別のロープウェイも存在します。

また、このロープウェイは、集集線の車埕駅まで約4.72km延伸する構想もあります。観光客だけでなく、地域住民の移動手段としても、ますます重要な役割を担うことが期待されています。

2016年8月には、日本のかんざんじロープウェイと包括友好提携を締結しました。これは静岡県と南投県の間で交わされた、浜名湖と日月潭の包括的観光友好協定に基づくもので、同時期には天竜[[浜名湖鉄道]]と台湾鉄路管理局集集線の姉妹協定も実現しています。

運行仕様

日月潭ロープウェイは、九族文化村が全額出資し、日月潭纜車公司が運営しています。本線の延長は1877.15メートルで、2001年に園内で既に導入していたオーストリアのドッペルマイヤー・ガラベンタ・グループ製の8-MGDシリーズを採用しています。8人乗りゴンドラ86両が二線自動循環式で運行しており、輸送能力は片道毎時3,000人に達します。

ゴンドラの最高速度は秒速6メートルで、片道約6.8～10分程度で目的地に到着します。全線直線で16基の支柱があり、支柱の高さは58.86～60.6メートルです。特に、7番目と8番目の支柱の間隔は786メートルと長くなっています。

登坂斜度は最大43度、海抜高度の最高地点は1,044メートルに達します。ゴンドラの屋根にはソーラーパネルが設置され、緊急時の連絡に活用されています。なお、九族文化村内のロープウェイとは接続されておらず、それぞれ独立して運行しています。

運行時間帯は、平日は10:30～16:00、土日祝日は10:00～16:30です。乗車券の販売と改札は、それぞれの開始・終了時刻の30分前から行われます。

路線と運賃

日月潭ロープウェイには現在、2つの駅が営業しています。運賃は、九族文化村の入場券と往復乗車券がセットになっています。九族文化村に入場しない場合は、日月潭駅の窓口で乗車券のみ購入することが可能です。

乗車券の種類は、全票（小学生以上65歳未満の成人）、優待票（65歳以上の高齢者、障害者、妊婦、6歳未満で身長100cm以上の幼児）があります。身長100cm未満の幼児は、大人1人につき2人まで無料で同乗できます。

個人運賃

全票：300元
優待：250元

団体運賃（20名以上）

全票：270元
優待：225元

関連情報

日月潭ロープウェイは、日月潭と九族文化村を結ぶ重要な交通手段であるとともに、観光客にとっては魅力的なアトラクションとなっています。美しい景色を楽しみながら、快適な空の旅を体験することができます。

関連事項

日月潭
九族文化村
台湾の鉄道
索道
猫空ロープウェイ（台北市）
烏来ロープウェイ（新北市）
かんざんじロープウェイ（日本）

外部リンク

日月潭纜車公式サイト（繁体字中国語）（簡体字中国語）（英語）（日本語）
日月潭九族ロープウェイ 交通部観光局日月潭國家風景區管理處 （日本語）
日月潭ロープウェー 台北ナビ （日本語）

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