日本丸メモリアルパーク

日本丸メモリアルパークについて

日本丸メモリアルパークは、神奈川県横浜市西区みなとみらいに位置する、みなとみらい地区で最初に整備された公園です。この公園は、帆船日本丸とその展示ドック、そして横浜みなと博物館という主要な施設で構成されており、歴史的な価値と魅力を兼ね備えた場所として、多くの人々に親しまれています。

メイン施設

日本丸展示ドック

日本丸が展示されているドックは、もともと横浜船渠第一号船渠として1898年に竣工しました。設計は海軍技師の恒川柳作によるもので、大正時代に延長工事が行われ、全長204m、上幅34m、渠底幅23m、渠内深さ11mという規模になりました。2000年には「旧横浜船渠株式会社第一号船渠」として国の重要文化財に指定され、さらに2007年には経済産業省の近代化産業遺産にも認定されています。

帆船日本丸

1930年に進水した帆船日本丸は、文部省の航海練習帆船として活躍しました。1984年に退役した後、1985年からパーク内の展示ドックで展示されています。2017年には、展示ドックとともに国の重要文化財に指定され、歴史的な価値をさらに高めています。

通常、帆は畳まれていますが、年に12回、職員と市民ボランティアの手によって全ての帆を広げる総帆展帆が行われます。特に、海の日には総帆展帆の前に帆船の最高儀礼である登檣礼が、また開港記念日や祝日などには満船飾が行われます。これらのイベントは、帆船の美しさを間近に感じられる貴重な機会となっています。なお、12月上旬から3月上旬までは帆が取り外されているため、総帆展帆は実施されません。

横浜みなと博物館

横浜みなと博物館は、横浜港をテーマにした博物館です。1989年に横浜マリタイムミュージアムとして開館し、2009年に横浜港開港150周年を機にリニューアルされ、現在の名称になりました。日本丸の景観を損なわないよう、建物は半地下構造となっています。

2018年には館内の一部に「柳原良平アートミュージアム」がオープンし、2021年から約1年間のリニューアル工事を経て、2022年6月にリニューアルオープンしました。体験型コンテンツであるVRシアターも導入され、よりインタラクティブな展示が楽しめるようになっています。

利用案内

開館時間は10:00から17:00まで（最終入館は16:30まで）です。総帆展帆日には9:30に開館します。休館日は原則として月曜日（祝日の場合は翌平日）および年末年始ですが、日本丸の船体整備や博物館の館内整備のための臨時休館日もあります。最新情報は公式サイトでご確認ください。

入館料は、共通券（日本丸・博物館）が一般800円、65歳以上600円、小中高生300円です。土曜日には小中高生は100円の特別料金で入場できます。日本丸のみ、または博物館のみの入館券もそれぞれ販売されています。

その他の施設

パーク内には、海上に浮かぶ木造小屋のヘミングウェイ横浜というカフェ・バー＆レストランがあります。ここでは、飲食やイベントが楽しめます。また、横浜港ボートパークも併設されており、SUPやクルージングも楽しめます。

交通

最寄りの駅は、JR根岸線・横浜市営地下鉄の桜木町駅、またはみなとみらい線のみなとみらい駅と馬車道駅です。いずれも徒歩約5分でアクセスできます。また、水上バスのピア日本丸からもアクセス可能です。

その他

過去には、横浜博覧会臨港線の日本丸駅が設置されていました。また、水陸両用バスのスロープも整備されており、「スカイダック横浜」が運行しています。

現在、公園拡張再整備計画が進行中です。将来的には、よこはまコスモワールドの一部が公園として再整備される予定です。

関連施設

近隣には、横浜ランドマークタワー内にあるドックヤードガーデンがあり、こちらも旧横浜船渠のドックを保存活用したもので、国の重要文化財に指定されています。

外部リンク

• - 日本丸メモリアルパーク公式サイト
• - 文化遺産オンライン：旧横浜船渠株式会社第一号船渠 (ドック)
• - 文化遺産オンライン：日本丸

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