日本作曲家協議会

一般社団法人日本作曲家協議会（JFC）について

一般社団法人日本作曲家協議会（The Japan Federation of Composers Inc.）は、日本の作曲家の権利擁護と地位向上を目指す職能団体です。略称はJFCで、作曲家の創造活動を支援し、経済的な安定を図り、社会への貢献を目的としています。

組織と運営

JFCは、正会員、特別会員、賛助会員で構成されています。役員は無報酬で運営されており、主な財源は会員からの会費です。また、文化庁の助成金や、社団法人私的録音補償金管理協会（sarah）などの団体からの助成金も活用しています。

JFCの前身は「日本作曲家組合」であり、作曲料の不当な抑制を防ぐための活動を続けてきました。NHKなどの放送局との作曲料交渉や、日本音楽著作権協会（JASRAC）への評議員派遣などを通じて、作曲家の意見を反映させるよう努めています。

歴史

1962年: 日本作曲家組合として設立。
1964年: 日本音楽著作権協会（JASRAC）との経理問題に関する意見対立が、刷新委員の設置により和解。
1969年: 定款改正に伴い、日本作曲家協議会に名称変更。
1983年: 文部科学大臣から社団法人として認可。
2013年: 一般社団法人へ移行し、内閣府の所管となる。

活動内容

JFCは、作曲家のための様々な事業を展開しています。

楽譜制作・配布: 過去30年以上にわたり、685曲以上の楽譜を制作し、国内外の音楽機関に配布。サントリー音楽財団の助成を受け、オーケストラ作品などの楽譜も30曲以上出版。
演奏会開催: 「日本の作曲家」「こどもたちへ」「JFCアンデパンダン」などの演奏会を開催。JFC作曲賞を設け、新進作曲家の育成にも力を入れている。
CD制作: 楽譜出版された作品の中から、CDを制作し、国内外の音楽機関に配布。
作品リスト編集: 日本人作曲家の作品リストを作成し、目録を出版。サントリー音楽財団の助成を受けて隔年で刊行。
会員向けサービス: 「文芸美術国民健康保険組合」への団体加入を通じて、会員の健康管理をサポート。

会員

正会員: 355名（2021年1月現在）
賛助会員: 15団体及び個人（2021年1月現在）

役員（2018年12月7日現在）

会長: 菅野由弘
副会長: 川島素晴、山内雅弘、中川俊郎
理事: 赤石敏夫、遠藤雅夫、大政直人、香月修、神本真理、西田直嗣、堀越隆一、三輪眞弘、森山智宏、山本純ノ介
監事: 小川類、鍋島佳緒里

主な会員

岩代太郎、金子仁美、坂田晃一、佐藤眞、中川俊郎、水野修孝、望月京など、著名な作曲家が多数所属しています。

逝去会員

入野義朗、黛敏郎、松下功、池内友次郎、いずみたく、武満徹、柴田南雄、團伊玖磨、山本直純、伊福部昭、高木東六、松村禎三、別宮貞雄、冨田勲など、日本の音楽史に名を残す作曲家たちが、かつてJFCの会員でした。

所在地

〒151-0061 東京都渋谷区初台1-19-4 三森ビル101

国際的な連携

JFCは、[アジア作曲家連盟]日本支部を兼ねており、[国際現代音楽協会]の準会員でもあります。国際的な音楽交流にも積極的に関わっています。

JFCは、日本の作曲家にとって重要な存在であり、その活動は日本の音楽文化の発展に大きく貢献しています。

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