日照岳

日照岳（ひでりだけ）について

日照岳は、岐阜県高山市と大野郡白川村の境界に位置する、標高1,751mの山です。両白山地に属しており、その雄大な姿は多くの登山者を魅了しています。

概要

岐阜県山岳連盟によって「ぎふ百山」の一つに選定されており、その存在は地域の人々にとっても特別なものです。地元では「にっしょうだけ」という愛称でも親しまれています。山域は特別豪雪地帯に指定されており、冬には深い雪に覆われます。そのため、居住地は存在しません。北東山麓には御母衣ダムがあり、そのダム湖が山景色に彩りを添えています。かつて岩瀬地区にあった「日照開拓地」からは、日照岳の美しい眺めを楽しむことができました。

山名の由来

山名の由来は、高山市荘川町の山麓から見ると、この山が一番早く朝日を浴びることにあります。そのことから、「日照」という名前が付けられました。

登山について

日照岳には、整備された登山道はありません。しかし、下部には送電線の巡視路が設けられています。そのため、3月から4月にかけての残雪期には、登山や山スキーを楽しむ人々が訪れます。山頂からは、別山へと続く長く雄大な尾根や、白山の壮大な景色を一望できます。

地理

日照岳は、両白山地の北部、別山から東に延びる枝尾根の末端に位置しています。東山麓には、御母衣湖が広がっており、美しい山岳風景を形成しています。

周辺の山々

日照岳の周辺には、以下のような山々が連なっています。

別山
大門山
笈ヶ岳

源流の河川

日照岳は、庄川水系の以下の支流の源流となっています。これらの河川は、日本海側の富山湾へと流れていきます。

福島谷
保谷
日照谷
尾上郷川の支流

山頂の北北東3.9kmには、御母衣ダムがあります。

交通アクセス

日照岳へのアクセスは、主に以下のルートがあります。

自動車: 東側の山麓に国道156号が通っています。東海北陸自動車道の荘川インターチェンジからは、北北西に約11kmの距離です。
鉄道: 長良川鉄道越美南線の北濃駅から、北へ約20.3kmの位置にあります。

日照岳の景観

日照岳の山頂からは、周囲の山々の雄大な景色を一望できます。特に、別山へと続く長大な尾根や、白山の美しい姿は、訪れる人々を魅了します。また、山麓に広がる御母衣湖も、山景色に彩りを添えています。

参考文献

岐阜県山岳連盟『ぎふ百山』岐阜新聞社、1987年7月。ISBN 4905958474。
徳久球雄（編集） 編『コンサイス日本山名辞典』（修訂版）三省堂、1992年10月。ISBN 4-385-15403-1。
日本山岳会 編『新日本山岳誌』ナカニシヤ出版、2005年11月。ISBN 4-779-50000-1。
飛騨山岳会『飛騨の山』ナカニシヤ出版、2010年11月。ISBN 9784398757838。

関連項目

ぎふ百山

外部リンク

* 日照岳の天気 Mapion

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