昭和町通停留場

昭和町通停留場（昭和町通電停）

昭和町通停留場は、長崎県長崎市中園町に位置する長崎電気軌道本線の路面電車停留場です。駅番号は13Aで、1号系統・2号系統・3号系統の赤迫方面行きのみが停車します。停留場の表記は「昭和町通り」と示されることもあります。

歴史

昭和町通停留場は、1960年（昭和35年）に開業しました。開業当初は、赤迫方面行きのホームと長崎駅前方面行きのホームが横断歩道橋で接続されていました。しかし、1998年（平成10年）に付近の国道206号住吉交差点の渋滞緩和を目的とした拡幅工事に伴い、歩道橋は撤去されました。この時、長崎電気軌道の停留所の統廃合も行われ、当停留場の長崎駅前方面行きの乗り場が廃止されました。赤迫方面行きの乗り場も一時撤去されましたが、後に北へ移設され復活しました。以降、当停留場は赤迫方面行きの列車のみが停車する停留場となっています。なお、長崎駅前方面行きの乗り場の廃止に合わせて、当停留場の隣には新たに千歳町停留場が開業しています。

年表

1960年（昭和35年）5月8日：開業。
1998年（平成10年）
5月7日：長崎駅前方面行きの乗り場を廃止、赤迫方面行きは休止。千歳町停留場が開業。
7月1日：赤迫方面行きの乗り場が移設の上再開。

構造

昭和町通停留場は併用軌道区間に位置し、道路上にホームがあります。ホームは赤迫方面行きの1面のみで、軌道の片側（赤迫寄りから見て右側）に設置されています（単式ホーム）。ホーム幅は1.6メートルと広く、車椅子での利用にも配慮されています。また、道路とはスロープで連絡するなど、バリアフリーに対応した構造となっています。長崎駅前方面行きのホームがあった頃は、交差点を挟んで互いのホームが離れており、両ホームは横断歩道橋で結ばれていました。

利用状況

長崎電軌の調査によると、1日の乗降客数は以下の通りです。2つ先が終点の赤迫停留場であるため、当停留場から乗車する人は少なく、降車客がほとんどです。

1998年 - 1,080人
2015年 - 800人

周辺施設

チトセピア
住吉市場
住吉中央公園（長崎北消防署跡地）
浦上警察署若葉交番
十八親和銀行住吉支店
十八親和銀行住吉中央支店
長崎銀行千歳支店

バス路線

長崎バス・県営バスの「住吉」バス停留所が利用可能です。滑石・時津・満永・琴海・西海市方面の乗り場はやや北に位置し、隣の住吉停留場に近いです。

長崎バス：住吉台・昭和町・女の都・長与ニュータウン・緑ヶ丘団地・恵の丘・西崎団地方面／大橋・浦上駅・長崎駅・中央橋・長崎新地方面
県営バス：長崎駅前・中央橋・長崎東中学校・高校方面／長崎空港リムジンバス（住吉・昭和町経由便）

隣の停留場

長崎電気軌道
本線（■1号系統・□2号系統・■3号系統）

住吉停留場（12） ← 昭和町通停留場（13A） ← 千歳町停留場（13）

参考文献

今尾恵介（監修）『日本鉄道旅行地図帳』 12 九州沖縄、新潮社、2009年。ISBN 978-4-10-790030-2。
川島令三『四国・九州ライン 全線・全駅・全配線』 第5巻 長崎・佐賀エリア、講談社〈【図説】 日本の鉄道〉、2013年。ISBN 978-4-06-295161-6。
田栗優一『長崎「電車」が走る街今昔』JTBパブリッシング〈JTBキャンブックス〉、2005年。ISBN 4-533-05987-2。
田栗優一、宮川浩一『長崎のチンチン電車』葦書房、2000年。ISBN 4-7512-0764-4。
長崎電気軌道株式会社『長崎電気軌道100年史』2016年。

関連項目

* 日本の鉄道駅一覧

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