本多忠升

本多忠升（ほんだ ただたか）：伊勢神戸藩を治めた藩主

本多忠升は、江戸時代後期に伊勢神戸藩の第5代藩主を務めた人物です。近江膳所藩の本多忠薫の四男として生まれ、後に神戸藩主・本多忠奝の養子となりました。

生涯

寛政3年（1791年）に誕生。享和2年（1802年）に神戸藩主・本多忠奝の養子となり、翌年、忠奝の死去を受けて家督を相続し、神戸藩主となりました。

藩主としては、大坂加番代、江戸城各門番、日光祭祀奉行代などの幕府の要職を歴任しました。藩政においては、藩学を朱子学に統一し、藩校を教倫堂と改称するなど、教育改革に力を注ぎました。

天保11年（1840年）に病を理由に家督を次男の忠寛に譲り隠居。安政4年（1857年）には剃髪し、昧翁と号しました。安政6年（1859年）に69歳で死去しています。

系譜

実父: 本多忠薫
養父: 本多康匡、本多忠奝
正室: 松平忠告の娘

子女

本多忠寛（次男）
曽我助省（三男）
鈴木正義（四男）
水野忠昌（五男）
本多賢承
松平正義継室（生母は正室）
中井正路室
下條三圭室
木下某室のち永井直次正室
源・松前昌広正室のち山口弘敞正室
松平定振正室のち本多忠貫正室
瑠璃・松平信敏継室
河辺長量室
* 朝比奈承為の養女

本多忠升は、幕府の要職をこなしながら、藩政においては教育改革を推進した藩主でした。その生涯は、激動の時代における藩主の役割と、藩政への貢献を示すものと言えるでしょう。

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