本町 (横浜市)

横浜市中区本町について

本町（ほんちょう）は、神奈川県横浜市中区に位置する町名です。本町1丁目から6丁目までが存在し、面積は約0.072平方キロメートルと、比較的コンパクトなエリアです。この地域は、横浜の歴史と発展を語る上で非常に重要な場所であり、多くの人々が訪れます。

地理

本町は、中区の北西部に位置し、関内地区の一部を構成しています。町の形状は、国道133号線（本町通り）に沿って、南東から北西へと細長く伸びています。北東側は北仲通、南西側は南仲通に接しており、南東端は日本大通に続いています。県庁に近い南東側が1丁目で、そこから北西に向かって順に丁目が増えていきます。各丁目の間には、関内仲通（ベイスターズ通り）、関内桜通、関内大通、馬車道・万国橋通といった通りが横切っています。本町通りは本町5丁目交差点で桜木町駅方面に曲がり、そこが5丁目と6丁目の境界となっています。

歴史

本町は、江戸時代末期から存在する地名で、当初は横浜町と呼ばれていました。1878年に横浜区、1889年に横浜市、そして1947年からは横浜市中区の一部となりました。この地域は、1859年の横浜港開港以来、横浜の商業・行政の中心地として発展してきました。町名は、横浜村の目抜き通りを中心とした地域であったことに由来します。当初は北西から1丁目から5丁目が設けられましたが、1871年に南東から1丁目から5丁目に改められ、新たに北西に6丁目が加えられました。1872年には本町通りにガス灯が10基設置され、1874年には横浜町会所が建てられました。この会所は後に横浜市役所となりましたが、1911年に移転し、跡地には1917年に横浜市開港記念会館が建設されました。

現在の様子

本町は、歴史的な建造物と近代的なオフィスビルが混在するエリアです。特に本町通り沿いには、多くの銀行が立ち並び、「ハマのウォール街」とも呼ばれています。また、横浜市開港記念会館をはじめとする歴史的建造物も数多く存在し、その美しい景観は多くの人々を魅了します。

各丁目の特徴

• - 1丁目：横浜市開港記念会館（通称「ジャックの塔」）や綜通横浜ビルなどがあります。
• - 2丁目：三井住友銀行横浜支店があり、本町通り周辺は「ハマのウォール街」と呼ばれています。
• - 3丁目：横浜銀行協会や三菱UFJ銀行横浜支店が所在します。
• - 4丁目：旧富士銀行横浜支店があり、現在は東京藝術大学大学院映像研究科のキャンパスとして利用されています。
• - 5丁目：本町通りが桜木町駅方面に折れる交差点があり、みなとみらい線馬車道駅があります。
• - 6丁目：横浜アイランドタワーやYCC ヨコハマ創造都市センター、そして横浜市役所があります。

交通

本町へのアクセスは非常に便利です。横浜高速鉄道みなとみらい線の日本大通り駅と馬車道駅が最寄り駅となり、横浜市営地下鉄ブルーラインやJR根岸線の関内駅、桜木町駅も徒歩圏内です。また、本町通りには横浜駅方面や本牧、磯子、戸塚、大船方面への路線バスも多数運行しています。

ゆかりのある人物

本町には、渋沢作太郎（渋沢商店）、中村房次郎（松尾鉱業社長）、増田増蔵、増田増太郎（増田製粉所）といった実業家がゆかりがあります。

その他

本町の郵便番号は231-0005で、横浜港郵便局が管轄しています。警察の管轄区域は以下の通りです。

まとめ

本町は、横浜の歴史と文化が息づく魅力的な地域です。歴史的な建造物、ビジネス街としての顔、そして交通の便の良さが、多くの人々を引き付けています。横浜を訪れる際には、ぜひ本町を散策してみてください。

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