李載義

李載義の生涯とその業績

李載義（り さいぎ、788年 - 837年）は、唐代の優れた軍人である。もともとの名前は再義であり、字は方谷である。彼は恒山愍王である李承乾の子孫にあたる。李載義の一族は代々武力を重んじる家系として広く知られており、父は薊州刺史を歴任していた。

幼少期と初期の経歴

李載義は幼少時に父を失い、郷里の豪傑たちと交流しながら成長した。彼は非常に勇敢であり、力強さを兼ね備え、相撲の技量にも秀でていた。劉済が盧龍軍の節度使に就任すると、李載義はその能力を認められ、彼の傍らで軍務に従事することとなる。数々の戦闘に参加し、その功績により牙内都知兵馬使として任命され、さらに検校光禄大夫や監察御史を兼任するに至った。

盧龍軍の動乱

宝暦2年（826年）、盧龍軍では兵乱が発生し、節度使の朱克融が殺害される事件が起こった。殺された跡、朱克融の子である朱延嗣はその位を相続しようとしたが、朝廷の命令には従わず、部下に対して残酷な態度を取っていた。そこで李載義とその弟李再寧は朱延嗣を殺害し、その事を朝廷に報告した。結果として、李載義は敬宗によって検校戸部尚書に任命され、御史大夫も兼任することとなった。

征伐と戦功

李載義はその後、武威郡王に封じられ、幽州盧龍軍節度副大使や知節度事をも担うことになった。この辺りから彼の名はますます知られるようになった。横海軍の節度使である李全略が亡くなり、その子李同捷が節度使の職を相続しようとした際、李載義はその討伐を志願した。彼は李同捷の軍勢を次々に打ち破り、その功績により司空の位を与えられた。

敵対勢力の撃退

大和3年（829年）、契丹が東北の国境に侵入してくると、李載義は盧龍軍を指揮してこれを撃退し、契丹の名将を捕えたことでさらなる評価を受け、太保の官職を追加された。

晩年と家族

大和5年（831年）春、部下の楊志誠によって幽州から追放された李載義は、長安に出頭する。この年には、山南西道節度観察等使に転じ、興元尹も兼任することになる。続いて大和7年（833年）には北都留守に転任し、太原尹を兼任した。最終的に開府儀同三司の位をつけられ、母の死後は喪に服した。大和9年（835年）には侍中の地位が与えられ、開成2年（837年）に50歳で亡くなった。彼は死後に太尉の位を追贈された。

李載義の家族には、曾祖父の李凝（検校太子賓客）、祖父の李庭弼（澶州刺史）、父の李休祥（薊州刺史）がいる。兄弟には李再寧が存在し、子には李正源（右羽林軍将軍）や李弘源（太子左諭徳）が名を連ねる。

結論

李載義は唐代の軍人として多くの戦闘に参加し、数々の功績を残した。彼の生涯は、武力だけでなく、家族を大切にする姿勢も示しており、その影響は後世にまで続いているといえる。

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