村上忍

地方[[競馬]]を代表する名手：村上忍の軌跡

村上忍騎手は、1977年岩手県生まれ。父は元騎手で現岩手県調騎会騎手部会会長である村上実調教師。水沢[[競馬場]]を拠点に活躍する、地方[[競馬]]界のレジェンドです。

華麗なるデビューと才能の開花

1994年7月、盛岡競馬場でデビュー。デビュー翌年には高知競馬場の全日本新人王争覇戦で優勝を果たすなど、早くからその才能の片鱗を見せつけました。デビューから3年間は年間20勝台と安定した成績を収め、4年目となる1997年には55勝と大きく飛躍します。

トニージェントとの黄金コンビとリーディングジョッキーへの道

1999年、自身の所属厩舎にトニージェントが入厩。この馬との出会いが、村上騎手のキャリアを大きく変えます。2000年、ダイヤモンドカップで重賞初制覇。その後も数々の重賞競走を制覇し、2000年度岩手競馬最優秀4歳馬に輝きました。さらに、トーホウエンペラーの主戦[[騎手]]として、桐花賞制覇に貢献。アグネスデジタルとの接戦となった2001年のマイルチャンピオンシップ南部杯では、その実力と存在感を全国に知らしめました。

トニージェントとのコンビでは、桐花賞とトウケイニセイ記念を3連覇、みちのく大賞典を2連覇するなど、重賞11勝という輝かしい成績を残しました。2000年以降は毎年100勝を超える活躍を続け、菅原勲、小林俊彦両騎手に続くリーディング3位をほぼ確約。そして、2008年、年間173勝を挙げて悲願のリーディングジョッキーに輝きました。

中央[[競馬]]初勝利と国際的な挑戦

地方[[競馬]]での活躍にとどまらず、村上騎手は中央[[競馬]]でも成功を収めます。2003年にはオーストラリアで競馬学校で研修を受けながら騎乗。同年7月には新潟[[競馬場]]で中央[[競馬]]初勝利を挙げました。2005年には東京スポーツ杯2歳ステークス（GIII）に騎乗し、2008年にはガーネットステークス（GIII）で元GI馬ノボトゥルーに騎乗するなど、中央[[競馬]]の大舞台でも経験を積みました。

偉業達成と地元での人気

2010年には地方通算1600勝、2012年には2000勝を達成。2018年には地方通算3000勝を達成し、岩手競馬では菅原勲、小林俊彦両騎手に続く史上3人目となりました。2021年には3500勝、そして2023年には4000勝を達成。岩手所属騎手としては菅原勲に次ぐ史上2人目という快挙を成し遂げました。2024年には、岩手競馬所属騎手としての地方[[競馬]]通算最多勝利記録を更新しました。

地元では「ムラシノ」の愛称で親しまれており、同期である村松学元騎手、菅原幸弘元騎手とは「ムラムラコンビ」と呼ばれ、親交も深い様子です。

数々の名馬との出会い

村上騎手は、数々の名馬に騎乗し、その才能を開花させてきました。トニージェント、トーホウエンペラー以外にも、カネサイジョオー、ナノテクノロジー、マツリダサブロウなど、多くの名馬とのコンビで数々の勝利を収めてきました。これらの馬とのエピソードは、地方[[競馬]]史に刻まれる数々の名場面となっています。

オフシーズンの活躍

岩手競馬のオフシーズンには、他地区の競馬場にて期間限定で騎乗するなど、常に研鑽を積む姿勢を貫いています。2011年には南関東公営[[競馬]]で期間限定騎乗を行い、船橋競馬場では齋藤敏厩舎に所属していました。

まとめ

村上忍騎手は、類まれな才能と努力、そして数々の名馬との出会いによって、地方[[競馬]]史に名を刻む偉大な騎手となりました。4000勝を超える輝かしい実績と、数々のエピソードは、後進の騎手たちにとって大きな励みとなるでしょう。これからも、その活躍から目が離せません。

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