東京料金所とは？意味をやさしく解説 - サードペディア百科事典

東京料金所（東名高速道路）

神奈川県川崎市宮前区に位置する東名高速道路の本線料金所、東京料金所について解説します。この料金所は、東京インターチェンジ（IC）付近にある用賀料金所（首都高速3号渋谷線）とは異なる施設です。料金所構内には向ヶ丘バスストップが併設されており、本項では同バスストップについても詳述します。

概要

東京料金所は、東名高速道路と首都高速道路の接続点に位置し、両高速道路を利用する際の料金精算を行う重要な拠点です。東名高速道路から首都高速道路へ都心方面へ向かう場合、当料金所で東名高速の料金を支払い、その先の用賀料金所では首都高速の料金を支払う仕組みとなっています（ETC車は入口で情報が記録されるため、料金所での支払いは不要です）。

帰省ラッシュ時などには混雑が見られましたが、近年ではETCの普及により、その頻度は減少傾向にあります。料金所の下り方向（静岡・名古屋方面）約1km先には東名川崎ICがあり、料金所出口付近には東名川崎ICの出口予告標識が設置されています。

料金所構内には、向ヶ丘バスストップの他、神奈川県警察高速道路交通警察隊本部、NEXCO中日本東京支社の川崎道路管制センター、コミュニケーション・プラザ川崎といった施設も併設されています。また、2017年 3月1日には、神奈川県内で初めて高速道路ナンバリング標識が導入されました。

名称に「東京」とありますが、実際の所在地は神奈川県である点に注意が必要です。

道路

当料金所は、以下の道路に位置しています。

E1 東名高速道路

料金所

料金所のブース数は以下の通りです。

合計：16ブース

東京（世田谷）方面

ブース数：9
ETC専用：6
一般：2
閉鎖：1

静岡・名古屋方面

ブース数：7
ETC専用：4
一般：2
閉鎖：1

静岡方面へ向かう場合は通行券を受け取り、首都高速道路方面へ向かう場合は、当料金所でそれまでの通行料金を精算します。（ETCの場合はノンストップで通過可能です。）

向ヶ丘バスストップ

料金所の名古屋寄りに設置されたバスストップです。バス事業者では「東名向ヶ丘」という名称で案内されています。

バスストップの名称である「向ヶ丘」は、設置当時の地名が大字向ヶ丘であったことに由来します。しかし、1927年から2002年まで存在した遊園地「向ヶ丘遊園」および、その最寄り駅である小田急小田原線の向ヶ丘遊園駅の影響により、「むこうがおか」という読み方が定着しています。詳細については、向ヶ丘 (川崎市)#地名の由来を参照してください。

上下線ともに小規模ながらトイレが設置されています。

停車路線

小田急ハイウェイバス（新宿 - 御殿場 - 箱根）
東名ハイウェイバス（東京 - 御殿場 - 静岡・浜松）の急行便と特急便、グラン昼特急号、青春昼特急号（東京・新宿 - 京都・大阪）※東京方面行きは降車のみ、京都・大阪方面行きは乗車のみ
夜行高速バスグランドリーム号、青春エコドリーム号など（三宮・大阪・京都 - 東京・新木場）（※降車のみ）

周辺の一般路線停留所

北側：川崎市バス、東急バス「東名向丘入口」停留所（徒歩約3分、バス停に案内図あり）
東急田園都市線宮前平駅へは、「東名向丘入口」停留所からバスで約15分です。
南側：東急バス「グリーンハイツ西」停留所（徒歩約5分）

0時待ち問題

2008年以降、ETC時間帯割引が開始されたことにより、料金所直前の上りバスストップ付近で、割引時間開始を待つ車両による不法駐車が問題となっています。これにより、路線バスがバスストップに入れない状況も発生しています。

この問題に対処するため、東名高速道路では本料金所限定で、深夜割引適用開始時間を通常の午前0時から1時間繰り上げる措置が取られていました。しかし、2014年4月1日以降は、深夜割引制度の見直しにより、再び午前0時以降の適用となっています。

近年、トラックドライバーがこの割引を受けるために時間調整を行うことで、港北PAや海老名SAが混雑し、特に大型車の駐車マス不足が深刻化しています。その結果、駐車できない車両が本線上で滞留するなどの問題が発生しており、「割引が逆にドライバーの負担となっている」という意見も出ています。国土交通省道路局は、この問題に対する解決策を検討しています。

隣

E1 東名高速道路
(1) 東京IC - 東京TB/向ヶ丘BS - (3) 東名川崎IC

東京料金所