東名多摩川橋

東名多摩川橋

東名多摩川橋（とうめいたまがわばし）は、東京都世田谷区と神奈川県川崎市多摩区を結び、多摩川を横断する東名高速道路の重要な橋です。この橋は495メートルの長さを持つ桁橋であり、3径間の連続合成鈑桁橋として設計されています。

橋の基本情報

• - 橋の全長: 495.000メートル
• - 幅員: 総幅員31.300メートル、有効幅員は2×14.050メートル
• - 支間割: 3×54.710メートル + 56.018メートル + 2×54.770メートル + 3×54.800メートル
• - 基礎: 鋼管杭基礎を使用
• - 床版: 鉄筋コンクリート製
• - 総鋼重: 2556.2トン
• - 施工: 戸田建設・不動建設JVと日本橋梁・日本鋼管JVによる工事

橋の歴史

東名高速道路が多摩川を越える橋として、当初は仮称で「多摩川橋」と呼ばれていました。その建設は日本道路公団京浜建設局によって行われ、当局は橋の設計において鋼桁橋の床版最大支間を4メートルに統一し、この橋も6車線に対応できるように4主桁となっています。

工事は1964年9月に下部工が発注され、1965年7月に完成しました。同じく、上部工は1964年12月に発注され、1966年12月に竣工したため、橋全体は1968年4月25日に開通しました。この時点で、東名高速道路は多摩川を安全に渡る重要な交通路として機能を開始しました。

大規模リニューアル工事

2020年度には、東名多摩川橋の床版に関する取替工事がデザインビルド方式で発注され、大林組・大林道路によって実施されることになりました。この工事は、東名高速道路の重交通に対する影響を最小限に抑えるため、車線を必要に応じて分割し、通年施工を行うことが計画されました。

リニューアル作業は、首都圏6車線区間では初の大規模更新工事であり、その実施には昼夜連続の車線シフトが必要とされています。また、一部の期間には昼夜連続の車線分離と夜間車線規制も行われるため、工事は2021年11月下旬から2024年11月下旬までの長期にわたります。そして、2024年度にはこの更新工事が土木学会田中賞作品部門で受賞することが期待されています。

周囲の橋

東名多摩川橋の上流には、多摩水道橋や小田急小田原線の多摩川橋梁があり、下流には新二子橋や二子橋（国道246号）、東急田園都市線の多摩川橋梁が存在します。これらの橋は、地域の交通にとって重要な役割を果たしています。

総じて、東名多摩川橋は東京都と神奈川県を結ぶ壮大なインフラの一部であり、その再整備が地域の交通機能をさらに強化することが期待されています。

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